当院は、令和元年10月1日、横浜市医療局から「心臓リハビリテーション強化指定病院」の指定を受けました。高度急性期を担う公立病院として、政策的医療のひとつである心臓疾患について、超急性期から回復期まで切れ目のない医療を提供します
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが主体的に「身体機能の改善」、「快適な家庭生活や社会活動への復帰」、「心臓病の再発、再入院の予防」、「心臓突然死の予防」などを目指して行なっていただく治療プログラムのことです。
このプログラムは、運動療法、生活指導(禁煙など)、講義(病気や、薬の知識)や個人面談などで構成されています。従来より行われている心臓手術、カテーテル治療、薬物療法に心臓リハビテリテーションを加える事によって、再入院、死亡率の減少や自覚症状の改善などが期待されます。
「心臓病の患者さん」や「心臓病に対して治療を行なった患者さん」は心機能の低下や、活動量の低下に伴う筋力や呼吸機能の低下を認めます。そのため、「どのぐらいまで運動して良いのか?」、「心臓病になったのであまり運動しないほうが安全なのか?」などの疑問や不安が生じる事があります。また、弱った心臓に負担となるような無理な運動を行ってしまい、不整脈や心不全を起こしてしまう事もあります。
心臓リハビリテーションに参加してご自身の心肺機能にあった運動強度を体感する事で、このような問題の多くが解決されます。
運動療法に加えて薬物療法、栄養療法や生活習慣の改善をしっかりと行う事により、心臓病のリスクとなる動脈硬化の進展も予防します。また、心臓病と生涯付き合っていくために重要なご自身の病気や内服薬に対する知識も深まります。
当院では、医師、理学療法士、作業療法士、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師などが協力して心臓リハビリテーションを実施しております。
心肺運動負荷検査(cardiopulmonary exercise test:CPX) とは、呼気ガス分析装置で呼吸や心臓の活動状態を評価しながら運動負荷を行う検査です。心電図、血圧を測定しながら自転車を漕いでもらい、心肺機能、運動能力を評価します。呼気ガス分析の結果から嫌気性代謝閾値(anaerobic threshold:AT)が得られ、患者さんの体力、心臓の状態にあわせた運動処方が個別に作成できます。
嫌気性代謝閾値とは、乳酸の産生が生じる直前の運動閾値であり、有酸素運動の限界点(安全な運動の目安)と言われています。
横浜市立市民病院に通院されていない方で、外来心臓リハビリテーションへの参加を希望される方は、かかりつけ医師からの紹介状を持参していただき月曜日の循環器内科初診外来を予約受診してください。
横浜市立市民病院に通院されている方は、主治医とご相談ください。
横浜市医療局がん・疾病対策課の下記ページをご参照ください。
休診日
土曜、
日曜、国民の祝日、
年末年始(12月29日〜
1月3日)
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