横浜市立市民病院

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診療科・部門

乳腺外科

診療科紹介

石山 暁 石山 暁 医師

当科は乳腺専門医と認定医の常勤医二人での診療を行っていて、総合病院のメリットを最大限に生かし合併症のある方でも安全に手術を受けられるような体制が整っています。年間の乳がん手術数は130人でうち乳房温存術が半数以上を占め、7割がセンチネルリンパ節生検で腋窩廓清をしないで済んでいます。また術後化学療法も外来化学療法室を利用し、腫瘍内科と緊密な連携を行い、快適で安全な治療が可能です。また経過観察中に不幸にして再発された場合でも乳がんでは数多くの治療法が存在し、科学的根拠のある組み合わせで治療が可能で患者さんに最適な治療法を十分話し合って決めています。また健康な方を対象に乳がん検診も行っており、精度管理のしっかりした検診受診が可能です。乳腺外科医が中心となって診断から治療、緩和ケアまで総合的な診療が可能です。

外来のご案内

診療案内
がんセンター 乳がん検診
月曜日(14時~)・水曜日(14時30分~)・金曜日(14時~)
毎月1回土曜日(9時~)
随時電話予約を承っておりますが、1か月くらい余裕をもってお申込みいただければ確実です。
乳腺外科 初診外来
月・金曜日 午前
午前11時までに受付をお願いします。紹介状をお持ちであれば、よりスムーズに受診していただけます。
お持ちでない場合は、診察までにお時間がかかる場合があります。ご了承ください。
乳腺外科 専門外来
水曜日(9時~14時)  専門医師2名で診療しています。
乳がん術後のフォローの方が中心の外来です。原則として術後10年まで経過観察を行います。
14時以降は、処置や説明に時間のかかる方を対象とした特別枠を設けています。
セカンドオピニオンについても、希望される方には対応しています。

実績

当院における乳がん診療

乳がんは、標準治療を適切に行うことで、7割近くが治る病気となりました。先進諸国では近年死亡率が減少していて、日本においても死亡率が低下傾向になってきました。イギリスやアメリカでは70%以上の検診受診率が得られているのに対し、日本の検診受診率が24.3%(2010年、OECDヘルスデータより)と低迷していることもあり、当院では、さらなる乳癌死亡率の低下を目指して定期検診を受診された方々に可能な限りのメリットがあるよう、乳腺外科医師が乳がん検診にも携わり、早期乳がんの発見に力を入れています。


「乳がんかもしれない」と心配していらっしゃる方ができるだけ速やかに専門医の診察を受けていただけるよう、毎週金曜日午前のみだった初診の外来を、2012年11月から、月曜日午前・金曜日午前の2回に増やしています。

乳がんと診断した場合には、精神的な負担を考え、画像診断部検査部と連携し、治療方針の決定まで、できるだけ速やかに進めております。治療方針の説明は、水曜日午後の特別な予約枠で、比較的落ち着いた雰囲気の中で説明を行い、十分納得して治療を受けていただけるようにしています。


乳がんの手術は、病変の拡がりにより、乳房(全)切除を行うか、部分切除(温存術)を行うかになります。温存術の適応は、3cm程度までの腫瘤となりますが、化学療法(抗がん剤治療)を先に行い腫瘤を小さくして温存術を行う方法もあります。2014年の初発乳がん手術件数は104例で、温存術は56例(54%)でした。腋窩(わき)のリンパ腺に関しては、以前は患側腋窩リンパ節をすべて切除する、腋窩リンパ節廓清が標準治療でしたが、現在は明らかな転移がない方にはセンチネルリンパ節(見張りリンパ節)生検が標準治療となっており、当院でもセンチネルリンパ節生検が多くなっています。

2014年は、79例(77%)がセンチネルリンパ節生検のみ、14例(15%)がセンチネルリンパ節生検で転移陽性のため腋窩リンパ節廓清を施行、15例(9.2%)が最初から腋窩リンパ節廓清を予定し腋窩リンパ節郭清を施行しました。温存術後は、原則的に温存した乳房への放射線照射をお受けいただきます。照射は、放射線治療科医師により、術後病理診断と照らし合わせて、必要な領域の照射を確実に行います。照射後1~2年は、放射線治療科でも皮膚障害のチェックや晩期後遺症の有無の確認を行っております。最近は、より確実な局所治療として、乳房切除を行った上で乳房を再建する方法もありますので、形成外科とも連携し、希望に応じて一期的再建や二期的再建を行っています。


手術や放射線治療は局所療法になりますが、乳がん治療で最も重要なのが、病態に応じた全身療法です。術後の補助療法(再発予防の治療)は、完全な治癒を目指す治療であり、早期に発見しても、病気の性質によっては、強い化学療法が必要になります。化学療法は、安全に落ち着いた雰囲気の中で治療を行っていただけるよう、外来化学療法室で、専門の看護師や薬剤師とでチームワークを組み行っています。

また、不幸にして再発しても、適切な治療の継続により、生活の質を落とすことなく、長く平穏にお過ごしいただけることが多いのが乳がんです。再発の早期には、乳腺外科にて精神的なケアも行えるよう、午後の特別な診療枠を利用し生活環境なども確認しながら、診療を行っていきます。病状の進行があっても、適切な薬物療法と、各科連携による集学的な治療を行い、個人個人の生活や価値観によりそった治療をするよう、心がけております。

医師紹介

担当医師一覧
外来担当医師一覧はこちら
石山 暁(イシヤマ アキラ) 部長
卒業年:
昭和58年
専門:
乳腺外科
取得資格:
日本外科学会専門医・指導医、日本乳癌学会認定医・専門医・指導医、検診マンモグラフィ読影認定医
鬼頭 礼子(キトウ アヤコ) 部長
卒業年:
平成9年
専門:
乳腺外科
取得資格:
日本外科学会専門医、日本乳癌学会認定医、検診マンモグラフィ読影認定医
当院では、医療の質の向上に寄与することを目的とする「外科系の専門医制度と連携したデータベース事業」(一般社団法人National Clinical Databaseが運営)に参加しています。個人情報を保護しながら手術や検査などに関する情報を登録しています。詳しくは下記をご覧ください。 上記のデータベース事業について