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より多くの人を救うため、救急医として「推理力」を発揮

髙橋 耕平 (救急診療科長)

市民病院で活躍するさまざまな職種のスタッフにフォーカスし、その人柄や医療にかける思いに迫る本企画。今回登場するのは、救急診療科長の髙橋耕平医師です。

授業中に読書していた少年が医師になるまで

千葉の田舎で生まれ育ち、のんびりとした毎日を過ごしていました。高校時代までそうしたムードは継続し、学校には文庫本とお弁当箱だけを持って通い、授業中は読書をして過ごしていたほど。決して優等生とはいえず、3年間で使ったノートはわずか1冊だけでした。そんな私が将来を考えたとき、「医師」という選択肢が自然に頭に浮かんできたことは、今でも不思議です。「人の役に立てる仕事で、しかも自分が興味を持って取り組めるもの」と検討したとき、職業としてイメージしやすかったのかもしれません。

しかし、当時の学力で医学部進学は到底不可能だと自覚していたため、早々に浪人生活を決意しました。高校時代の友人と2人で下宿し、都内の予備校に通って朝から晩まで勉強漬けの毎日。「1日12時間以上の学習を続ける」と自分に厳しく言い聞かせ、それまでとは打って変わって必死に勉強しました。その努力が実を結び、無事に医学部に合格できたときはうれしかったですね。

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進学した横浜市立大学では、同じ志を持つ友人たちに恵まれました。当時は1学年60人程度と少人数制だったこともあり、みんなが家族のように親密で、アットホームな雰囲気の中で学びました。この時期に培った友情や学びは、今でも医師としての基盤になっています。現在では、様々な病院に当時の仲間がいるため、一緒に医師として仕事ができるような環境であることを心強く感じます。

救急医療に「スーパードクター」はいらない

私が救急医療に魅力を感じた理由の一つは、チームプレーが要になることです。医師1人だけでは解決が難しい場面も多く、大勢のプロが知恵を出し、協力し合うことで初めて壁を乗り越えられるのが救急医療。一瞬の判断が患者さんの命を左右する場面もあり、緊張感のある環境で働くことへのプレッシャーもありますが、適切な医療を提供できたときには非常に大きなやりがいを感じます。「どのような現場でも対応できるような技量を身に付けたい」という思いで、日々学び続けてきました。

救急外来を訪れる患者さんに対しては、迅速に判断・処置を行うことはもちろん、必要に応じて他の診療科と連携することも欠かせません。脳卒中の患者さんは脳神経内科・脳神経外科・脳血管内治療科へ、骨折している患者さんは整形外科へといった感じで、関わらない診療科や部門は存在しないと言っていいほどです。当院には専門的な診療科がそろっている上、とても良好な協力体制が構築されており、救急医として恵まれた環境にいることを日々実感しています。

この領域で25年近く経験を積んできた私は、「救急医療にスーパードクターはいらない」と感じるようになりました。救急医療では、原因が分からない事態にも即座に対応することが求められます。そのためには、特定の分野だけ飛び抜けて詳しいというよりも、幅広い知見を有し、多角的に原因を探る力が必要です。特別な医師がいたから助かった――というのではなく、どの地域のどの病院に搬送されても、誰もが同じように救急医療を受けられるよう、救急医は研鑽を重ねることが大切なのだと思います。

シャーロック・ホームズのように謎解きに挑む

近年、救急車の出動件数は全国的に増えています。当院も例外ではなく、1年間で9,000台以上(2023年度)と市内でも有数の受け入れをしています。特に休日は救急外来が非常に混雑し、同時に何台もの救急車が到着するなどして、診察まで待ち時間が生じることも。患者さんやご家族の「できるだけ早く診てもらいたい」という気持ちを考えると心苦しいですが、最初の症状の聞き取りから緊急度や重症度を判断し、最適なスタッフの配置を考えるなどして最善を尽くしています。

救急の現場では急いで治療を始めなければならない場面も多いですが、原因を突き止める上では、当事者の話を「聞く」ことがとても重要です。しかし実際には、患者さんが自分の状態をうまく伝えられないケースも少なくありません。高齢の方や小さなお子さん、あるいは意識の低下した患者さんなど言葉でのコミュニケーションが難しい方に対しては、相手の表情、仕草、体から発するサインなども一つひとつ拾い上げ、あらゆる情報を総動員する必要があります。患者さんが困っている「謎」を解くために、今何をするべきか――。まるで中学生の頃に夢中になったシャーロック・ホームズのように、わずかな手がかりをもとに原因を解明していくイメージです。

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今後もこうした救急医としての使命を全うし、当院が「地域のライフライン」として機能できるよう尽力していきたいと思います。急な病気やけがで困ったとき、緊急性が高ければ迷わず119番に、受診するべきか迷ったら♯7119(横浜市救急相談センター)に電話をかけて相談するなど、さまざまなサポートを活用してください。

プロフィール

髙橋 耕平(たかはし・こうへい)救急診療科長

千葉県出身。横浜市立大学医学部を卒業後、救急医療分野で約25年間、経験を積んできた。複数の医療機関を経て、2023年に横浜市立市民病院へ二度目の入職。現在は救急診療科長として、救急外来での対応などを担っている。プライベートでは二児の父。自身と同じ道を歩もうとする息子、そして海外留学中の娘を全力で応援している。

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