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患者さんの「人生」に思いを寄せながら、診療も研究も全力で

谷口 友理 (呼吸器内科医長)

市民病院で活躍するさまざまな職種のスタッフにフォーカスし、その人柄や医療にかける思いに迫る本企画。今回登場するのは、呼吸器内科で医長を務める谷口友理医師です。

外遊び大好きな少女が、呼吸器内科医になるまで

一つ違いの兄と

徳島の地で生まれ、高校卒業までの少女時代は自然に囲まれてのびのびと育ちました。自宅周辺の梨畑を走り回ったり、鳴門の千鳥ヶ浜海岸で水遊びをしたりと、活発に過ごした日々は良い思い出です。中学校に入ってからは勉強の面白さや奥深さに気付き、友人らと切磋琢磨しながら精進しました。特に、家族が寝静まった後、静寂に包まれた夜の空気の中で集中することが大好きでした。

そんなある日、祖母が膀胱がんを発症。闘病の末に緩和医療へと移行し、最期を看取るという経験をしました。当時の担当医師は、まだ子どもだった私たち孫を部屋の外に呼び出し、「どうして胸水がたまるのか」「これからどんな経過が予測されるか」などを分かりやすく説明してくれました。病気を治療するだけでなく、大切な人が病気になった家族に寄り添い、一緒にそれ以降の人生を考えてくれる姿に感銘を受け、医師を志すきっかけとなりました。

医学部での勉強は順位を競い合うようなものではなく、同級生と協力し、支え合いながら学びを深めていくものでした。膨大な知識を頭に入れた医学部生は、4年生の後半に複数の診療科を回る臨床実習を経験します。実際に患者さんから病歴を聴き取ったり、上級医の処置や手術を見て学ぶ、カンファレンスで症例報告を行うといった実地での経験を通して、自分は外科より内科が向いているのではないかと考えるようになりました。

中でも興味を引かれたのが、呼吸器内科です。肺炎のように治癒を目指せる疾患から、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎のように生涯付き合っていく必要のある疾患まで、対象が幅広いことが特徴の一つ。長く深く、じっくりと患者さんに関われる診療科だと感じ、呼吸器内科医になることを決意しました。

国内外での学びを経て、温かな雰囲気の市民病院へ

研修医としての生活は、充実していると同時にハードでした。上級医がとても厳しい方で、手術時に未消毒のエリアに触れてしまうなど、患者さんの害になり得るミスをしたときは大変な叱責を受けたものです。一方で、その方は、患者さんを車椅子で搬送する際に少しの段差も気遣うなど、非常に温かく細やかな気配りをされていました。真の意味で「患者さんファースト」な姿に感動したことは、今でも心に残っています。
大学5年次には、カナダの小児病院へ短期留学。自分の英語力の低さに打ちのめされ、その後に奮起するきっかけとなりました。そうした学びを生かし、卒後5年目には横須賀米海軍病院での研修を経験して、患者さんを近隣の病院へ搬送する際は通訳を担うことも。海外の医療制度に触れる中で、国民皆保険制度を備え、専門性の高い診療を素早く提供できる日本の医療は、とても恵まれたものだと再認識しました。

その後、民間病院での勤務を経て、肺がん治療に力を入れている病院で働きたいと希望し、2020年に市民病院に入職しました。ここで感じたのは、スタッフ間のコミュニケーションが円滑で、職種にかかわらず仲が良いことです。すれ違うスタッフと自然にあいさつや会話が生まれる、温かな雰囲気に魅力を感じています。医師間でも連携がスムーズで、診療科ごとの垣根が低いことが特徴。患者さんを紹介し合ったり、合同カンファレンスを行ったりしやすく、さまざまな専門性を持つ医師が積極的に協働しています。

より良い治療法を目指して、前へ前へと進みたい

当院の呼吸器内科は、エビデンスに基づいた標準治療を行うと同時に、臨床試験へも積極的に参加しています。2022年には、当院主導で実施した「既治療の進行・再発非小細胞肺癌に対するドセタキセル+ニボルマブvsニボルマブのランダム化比較第Ⅱ/Ⅲ相試験」がようやく終結し、世界的に大きな反響を呼びました。今まで二次治療(※)の標準治療であったニボルマブ(免疫チェックポイント阻害薬)を単独使用した場合と比較して、ニボルマブとドセタキセル(殺細胞性の抗がん剤)を併用したとき、がんが増悪することなく生存できる期間や、腫瘍の縮小率などが有意に改善したからです。

とはいえ、免疫チェックポイント阻害薬が一次治療(※)に追加されるという標準治療の変化があったため、残念ながらこの治療法が保険収載されることはありませんでした。しかし、今よりも有効な治療法を見出すことの意義は当然ながら大きく、今後も歩みを止めるつもりはありません。新たな選択肢を切望する患者さんのため、これからも柔軟にアイデアを出しながら、より良い治療法を確立するため力を尽くしたいです。

患者さんにはそれぞれ、家庭生活や仕事といった大切な日常、そして人生があります。病気や治療のことだけに注目するのではなく、そうした患者さんの背景に思いを馳せ、一人ひとりに寄り添いながら医師としての使命を全うしたいと考えています。息切れや胸痛、検診での異常など、心配なことがあれば遠慮せずに当科を受診してください。緑豊かな環境に囲まれている市民病院にて、お待ちしています。

(※)「一次治療」とは、がんと診断された患者さんに、初めて抗がん剤治療を行うこと。
「二次治療」は、一次治療後に別の抗がん剤を使った治療を実施すること。

(2023年9月掲載)

プロフィール

谷口 友理(たにぐち・ゆり)呼吸器内科医長

徳島県出身。慶應義塾大学病院、横須賀米海軍病院などに勤務し、2020年に市民病院に入職。休日には早起きをして、犬の散歩に行くことが最近の楽しみ。洋画も好きで、ヒーローものに目がない。特に好きなのはマーベルシリーズで、中でもイチオシはスパイダーマン。

海で遊ぶのが大好きだった

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