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045-316-4580(代表)

〒221-0855 
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1

心臓血管センター

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ご挨拶

根岸 耕二 医師

医学的のみならず社会的、全人的に最良と考える医療の提供を目標に

当センターでは心臓疾患を中心に、大血管~末梢動脈疾患、静脈~透析シャント疾患、各種不整脈等の患者さんの診療を行っています。診断から薬物治療・カテーテル治療・デバイス治療・外科的手術に加えて、急性期の早期離床リハビリから外来心臓リハビリまで、循環器内科・心臓血管外科専門医を中心としたチーム(看護師、理学療法士、診療放射線技師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、緩和ケア内科医師、臨床心理士)により包括的な医療を提供しています。重篤な狭心症・心筋梗塞症例などはカテーテル治療にこだわらずに緊急バイパス手術を施行するなど外科と協力し症例毎に柔軟に対応しています。各患者さんの人生ステージ、余命を考えて医学的のみならず社会的、全人的に最良と考える医療の提供を目標としています。

安定期に入った患者さんにも年に一回の定期チェック

安定期に入った患者さんは地域の連携医療機関で投薬含む通常加療をお願いしていますが、原則年に一回程度、当院で診させていただきます。「年に一回の定期チェック」の意味ですが、定期チェック患者さんから年間で冠動脈血行再建術、下肢動脈・腎動脈の血行再建術、心臓・大血管の手術、新規不整脈の発症が150-200例、臓器機能の変化に伴う投薬内容の変更が300-400例ほど出ています。ほとんどの患者さんは自覚症状の変化もなく原疾患の進行や自身の臓器環境の変化に御自身は気づいていません。「転ばぬ先の杖」的な対処が(少なくとも一部分は)できていると考えています。

重症化する前の早期介入が重要

急性期症例の救命は重要ですが、重症化する前の早期介入はより重要と考えています。「働き盛り」の突然死予防を目的とした「心臓スクリーニング検査」、喫煙者・糖尿病患者さんの下肢切断術予防を目的とした「血管スクリーニング検査」、心房細動を毎日の検脈で早期発見し「脳梗塞から自分を守る」自己検脈プロジェクト、肺疾患患者の息切れの中に潜む冠動脈疾患のチェック「COPD(息切れを主訴)症例のCADチェック」等心臓血管事故予防のキャンペーンを行っています。患者さん用のパンフレットも作成していますので、詳しくは、当院のホームページをご参照下さい。また令和3年度から心臓ドックを開設しました。自分の心臓、動脈硬化の現状を知りたい、何となく不安、逆に健康なことを確認してよりアクティブな生活を楽しみたいというような人には、ぜひお勧めください。「息切れは“年のせい”」と思い込んでしまうと冠動脈疾患(狭心症)、心臓弁膜症などが気付かれずに重症化してしまうことがあります。「どうかな」と悩まれる症例は、一度専門医を受診させてください。

外来のご案内

循環器内科心臓血管外科のページをご覧ください。

救急受入体制について

緊急診療を要する患者さんは、24時間受け付けています。夜間・休日含めて心臓専門医 (循環器内科・心臓血管外科) が専属でCCU当直体制を敷き救急患者、入院患者さんの診療を行っているのが当院の強みです。救急総合診療科と協力し初期診療から対応するので、心停止前に来院された急性心筋梗塞患者では98%以上の救命率を維持しています。救急車の到着後、速やかに緊急カテーテル治療を行える体制を整えています。心肺停止後の搬送例でも脳低温療法の併用で40%超の完全社会復帰率を達成しています。いずれも全国でトップレベルの成績です。

医師/スタッフ紹介
根岸 耕二

根岸 耕二 ネギシ コウジ

科長 部長(心臓血管センター長兼務)

卒業年 昭和59年
専門 循環器内科
取得資格 プログラム責任者養成講習会、日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会認定医・指導医、日本心血管インターベンション治療学会 (CVIT) 専門医・指導医

浦中 康子 ウラナカ ヤスコ

科長 部長

卒業年 昭和61年
専門 心臓血管外科
取得資格 日本外科学会認定医・専門医・指導医、日本胸部外科学会認定医・指導医、心臓血管外科専門医、日本心臓血管外科専門医認定機構認定修練指導者、日本循環器学会認定循環器専門医、日本脈管学会脈管専門医・指導医、日本旅行医学会認定医、日本旅行医学会認定留学安全管理者、腹部大動脈ステントグラフト実施医・指導医、胸部大動脈ステントグラフト実施医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医、身体障害者診断指導医、植込み型除細動器(ICD)ペーシングによる心不全治療(CRT)研修終了、医師会認定産業医、臨床研修指導医(臨床研修プログラム責任者養成講習修了)、基本的心不全緩和ケアトレーニング(HEPT)終了
小浦 貴裕

小浦 貴裕 コウラ タカヒロ

循環器内科担当部長(フットケアセンター長 兼務)

卒業年 平成8年
専門 循環器内科
取得資格 日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、フットケア指導士、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

福本 耕太郎 フクモト コウタロウ

部長(不整脈センター長兼務)

卒業年 平成12年
専門 循環器内科 (不整脈 植込みデバイス)
取得資格 日本循環器学会認定循環器専門医、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、日本内科学会総合内科専門医、植込み型除細動器(ICD)/ ペーシングによる心不全治療(CRT)研修修了、日本医師会認定産業医、米国 fellow of the Heart Rhythm Society(FHRS)

新村 大輔 シンムラ ダイスケ

部長

卒業年 平成14年
専門 循環器内科
取得資格 日本内科学会認定医・専門医・指導医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)専門医

樫村 晋 カシムラ シン

医長

卒業年 平成19年
専門 循環器内科
取得資格 日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会総合内科専門医

酒井 正憲 サカイ マサノリ

部長

卒業年 平成16年
専門 循環器内科
取得資格 日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医

北島 龍太 キタジマ リョウタ

医長

卒業年 平成21年
専門 循環器内科
取得資格 日本循環器学会認定循環器専門医、総合内科専門医、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医、ICLS ディレクター、JMECCインストラクター、心臓リハビリ指導士、日本医師会認定健康スポーツ医

小澤 貴暢 オザワ タカノブ

副医長

卒業年 平成23年
専門 循環器内科
取得資格 日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医、心臓リハビリ指導士

山川 裕之

笠間 啓一郎 カサマ ケイイチロウ

部長

卒業年 平成13年
専門 心臓血管外科
取得資格 ・医学博士 ・日本外科学会 認定医・専門医・指導医 ・日本胸部外科学会評議員 ・日本血管外科学会評議員 ・日本心臓血管外科学会 国際会員 ・日本心臓血管外科専門医認定機構  心臓血管外科専門医・修練指導者 ・日本循環器学会認定 循環器専門医 ・腹部ステントグラフト 実施医・指導医 ・胸部ステントグラフト 実施医 ・下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医 ・身体障害者福祉法 指定医 ・臨床研修指導医 ・身体障害者診断指定医

松本 淳 マツモト アツシ

副医長

卒業年 平成25年
専門 心臓血管外科
取得資格 日本外科学会専門医、腹部ステントグラフト実施医・指導医、日本心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医

田中 誠 タナカ マコト

医長

卒業年 平成22年
専門 循環器内科
取得資格 日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医、経カテーテル大動脈弁置換術指導医

増田 光佑 マスダ コウスケ

医師

卒業年 平成31年
専門 循環器内科

診療実績

維持透析導入数 48例
重症急性腎不全管理 CHDF 285回
透析症例回数
2875回
内シャント手術
89件
PTA 28件
アフェレシス症例
236件(血漿交換、DFPP、LDL-A, DHP, GCAP, LCAP, CARTなど)

患者さんのご紹介について

市民病院では、紹介状をお持ちの患者さんの待ち時間短縮のために、電話で紹介患者さんの事前予約サービスを行う「紹介患者予約センター」を開設しています。

電話番号

045-316-6541(直通)

受付時間

月〜金曜日

9:00~17:00

※土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)
は受付しておりません。

地域医療機関の皆様へ~今後の構想

地域全体の心疾患診療体制をより良くするために

救急隊、かかりつけ医の皆様との交流を通じて「地域全体の心疾患診療体制をより良くできれば」と考えています。重大心血管イベントが発症する前に適切なタイミングで当センターが介入できるようになることが地域医療における目標です。当院主催の循環器セミナー、各種講演会等にぜひご参加ください。

狭心症・弁膜症(心雑音聴取)例をご紹介ください

狭心症例の紹介が病院規模と比してまだ少ないと思っています。カテーテル治療歴34年の根岸を筆頭に小浦、新村、酒井、小澤と複雑な病変に対しても経験豊富な術者が治療を担当します。施行施設が限定(橫浜市内で2施設)されたFFR-ct解析により非侵襲的に治療適応となる冠動脈病変が外来診療の段階で確認できます。冠動脈造影をしなくても病変評価ができることは患者さんにとって(無駄な入院検査を省けるなど)大きなメリットと考えます。心臓血管外科とのハートチームカンファレンスを通じて最適な時期に冠動脈バイパス術を行うことで長期予後の劇的な改善が得られます。また、令和5年3月から念願であったハイブリッド手術室が稼動を開始しました。国内最大の症例数を誇る慶應大学のチームの支援を受けて経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)を令和5年9月より開始しています。積極的に心雑音聴取例、弁膜症の症例をご紹介ください。

地域医療機関の先生方とのフランクな協働、スクリーニング検査、心臓ドックなどを通じて最良のタイミングで最適な医療を提供できる地域医療体制を構築していくことが目標です。

心不全患者さんの治療ネットワークの構築

まだ構想の段階ですが、高齢者心不全のパンデミックに備えて地域医療機関の先生方と心不全患者さんの治療ネットワーク(体重管理の共通化、経過観察~予定受診~緊急受診の紹介目安の作成、定期受診~有事受診、ダブル主治医制)などお互いのストレスを軽減できる診療システムを構築できればと考えています。ご意見、ご協力をよろしくお願いします。また令和5年度に運動負荷(臥位エルゴメーター)心エコー検査の運用を開始します。安静時のエコーでは診断の困難な高齢者心不全(HFpEF)患者さんの診断に非常に有力な検査となります。労作時息切れの原因が分からない、肺疾患の重症度と息切れの程度が合わない、息切れは年齢のせいと諦める前に一度ご相談ください。HFpEF患者さんのQOL、運動耐容能の改善には薬物治療の有効性は限られ、むしろ外来心臓リハビリが最も有効です。したがってリハビリにギリギリでも通える段階での紹介、介入がより有効ですので早めの紹介受診をお願いします。

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