内視鏡センターでは、消化器内科、消化器外科、炎症性腸疾患科、呼吸器内科、呼吸器外科、がん検診センターなど、総勢40名以上の医師が、胃十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患、胆管結石などの良性疾患や、胃癌、大腸癌、膵臓癌、肺癌などの悪性疾患を対象として、年間1万件以上の消化器や呼吸器の内視鏡診療を行っております。地域中核病院として、最新かつ高度な内視鏡診療を行っており、その他にも検診や救急診療などを含めた幅広い診療も行っております。当院は日本消化器内視鏡学会と日本呼吸器内視鏡学会の認定指導施設で、日本消化器内視鏡学会または日本呼吸器内視鏡学会の指導医6名、専門医7名と同認定内視鏡技師13名が所属しております。
内視鏡センターは、悪性疾患の早期発見や侵襲の少ない内視鏡治療が可能となっており、がん検診の内視鏡診療も担当し、自覚症状のない状態での早期診断に貢献しています。検査室は7室あり、すべての部屋にモニターと酸素を設置し、内視鏡検査後に休むことができる観察ベッドも3床備えております。
近年、胆膵領域の内視鏡診療が格段に進歩してきております。当院は最新の超音波内視鏡機器を設置し、CTやMRI検査を用いた従来の検査法では診断が難しかった粘膜下腫瘍や膵腫瘍の詳細な評価や病理組織診断、および超音波内視鏡下での胆管膵管ドレナージなど、進歩した胆膵の内視鏡診療にも対応しております。
胃癌や大腸癌など早期の消化管癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は高度な技術が要求される難しい治療のひとつですが、当院では年間100例以上施行し神奈川県内でもトップレベルの良好な成績を上げております。また、当院は3次救急を担う救命救急センターを有する急性期疾患診療病院でもあり、緊急内視鏡検査に24時間365日対応できる診療体制も構築しております。
写真:検査室と回復室
*内視鏡センターで検査・治療をご希望の方は、まず外来で受診していただくようお願い致します。
2007年2月から、地域医療機関からの上部消化管内視鏡検査予約システムを開始しました。
検査後報告書をすみやかに作成し、返送しています。
(ただし、生検を施行した場合には病理組織所見を後日郵送しています)
上部消化管内視鏡検査 | 約6000件 | 上部消化管ESD | 約70件 |
下部消化管内視鏡検査 | 約4000件 | 下部消化管ESD | 約40件 |
気管支鏡検査 | 約350件 | 消化管狭窄解除術 | 約90件 |
大腸ポリープ切除術 | 約500件 | 内視鏡的胃瘻造設術 | 約50件 |
超音波内視鏡検査 | 約150件 | ERCP | 約300件 |