横浜市立市民病院

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診療科・部門

病理診断科

診療科紹介

林 宏行 林 宏行 医師

組織診断、細胞診、剖検が主な業務です。
 組織診断では、内視鏡生検や乳腺・前立腺などの針生検といった小さな組織や、内視鏡切除検体・手術検体から切り出された組織から顕微鏡標本を作成し、常勤3 名・非常勤3 名の病理医が診断しています。診断目的やコンパニオン診断目的に行われる免疫染色は院内で随時行っています。検体の数的には、地域がん診療連携拠点病院ですので悪性腫瘍の診断に関わる件数が多く、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(IBD)の手術件数も増えています。
 術中迅速診断では、良悪性の診断や切除範囲の決定を行います。
 細胞診検査は、子宮・尿・体腔液などから得られた細胞の標本を作製し、細胞検査士が判定します。
陽性症例は病理医も確認して報告します。コンパニオン診断などの目的でセルブロック標本の作成も行います。
 剖検は亡くなった患者さんの診断や病態を明らかにするために、ご遺族の了解を得て行います。すべての症例は、肉眼所見・組織所見を整理した上で、主治医・放射線科医を交えて議論してから最終報告がなされます。

「病理診断科」は法令の改正により平成20年度に標榜診療科となりましたが、顕微鏡による病理診断は診療に不可欠の部門で、市民病院開設時から50年近く存在しています。
病理診断科は外来診療はなく、病理診断のルーチン業務と研修・研究業務を行っています。

ルーチン業務
  • 組織診及び術中迅速診断
    診断の為に病変を一部採取する生検と, 治療のため切除された手術標本の二種類があります。生検の対象は内視鏡検査で採取された消化器粘膜、肺、皮膚、乳腺、子宮、前立腺や膀胱、骨髄、リンパ節等多種あり、検体は小さく、固定、薄切、染色が数日で済み、大体一週間以内に報告されます。特別染色や免疫染色等の追加検査が必要だと報告はさらに時間がかかります。
    手術標本は、胃や大腸等の消化器、肺、乳房、子宮、前立腺、膀胱等の切除された臓器です。疾患は色々ですが、市民病院は「地域がん診療連携拠点病院」に指定されているため、癌の症例が多くなっており、癌登録もしています。手術標本は大きくて、固定の時間や、多数のスライドや特別染色が必要なことが多く、報告には時間がかかります。
    術中迅速診断は手術中に手術範囲の決定等のために行う、緊急組織診断です。
  • 細胞診
    細胞検査士の資格をもつ技師がスライド上の全ての細胞をチェックし、問題ありとした症例、癌疑い、癌等は病理医も確認して報告をだします。
  • 剖検
    亡くなった患者さんの病気をさらに調べたいとき、遺族の了承を得て、病理解剖をいたします。病理で一番重い検査ですが、得るものも多い検査です。報告は調べることが多く、手術標本よりはるかに時間がかかります。
研修・研究業務(カンファレンス等)

乳腺、肺、消化器、剖検例等のカンファレンスが定期的に行われています。選ばれた症例について臨床医といっしょに検討します。また、研修医が希望すれば病理研修を行います。

病理部門システム&バーチャルスライド・システム

部門システムは電子カルテ移行時に導入し、電子カルテで病理報告を肉眼写真等と共にみることができます。過去の症例も一部は病理のコンピューター(PC)で検索できるようになっています。
バーチャルスライド・システムはスライドの顕微鏡像をスキャンしてPCに取り込み、PCで組織像をみることができるシステムです。画像はPCからスクリーンに投影してカンファレンスで使用します。また、ウェブサイトを介し市民病院外の先生に見てもらうことが可能です。症例のコンサルトが容易にできるようになりました。難しい症例の診断に役立っています。

正確な診断を早く、がモットーです。また、新しい病理医や細胞検査士を育てて将来の医学・医療の発展へつくしたいと思っております。

実績

  • 組織診断数:約11,016件
  • うち迅速診断:約343件
  • 細胞診断数:約13,014件
  • 剖検数:12件

医師紹介

担当医師一覧
外来担当医師一覧はこちら
林 宏行(ハヤシ ヒロユキ) 部長
卒業年:
平成6年
専門:
病理診断
取得資格:
日本病理学会病理専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医
小野 響子(オノ キョウコ) 医師
卒業年:
平成20年
専門:
病理診断
取得資格:
日本病理学会病理専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医
岩下 広道(イワシタ ヒロミチ) 臨床研究医
卒業年:
平成25年
専門:
病理診断