心不全と上手に付き合うための心臓リハビリテーション
心不全とはどのような病気?
心不全とは、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。心臓の働きが弱くなると、ポンプ機能を十分に果たせず、全身へ十分な血液を送ることができなくなります。
その結果、
- 息切れ
- 疲れやすさ
- 足のむくみ
- 体重増加
- 横になると苦しい
などの症状が現れます。
心不全の患者さんは増加しており、心不全パンデミックとも呼ばれる社会課題になっています。
そして心不全は、風邪などのように完全に治る病気ではありません。心臓の機能が低下し、息切れやむくみなどの症状を繰り返しながら徐々に進行していく病気です。心不全で入院した患者さんのおよそ3人に1人が1年以内に再入院すると報告されており、心不全とは上手に付き合っていく必要があります。特に退院後3~6か月は心不全脆弱期と呼ばれ、再入院や死亡の多くがこの期間に発生するとされています。
だからこそ退院後が重要です
心不全の患者さんの中には、「症状がよくなったから治った」と感じる方もいます。
しかし実際には、退院後の生活習慣や服薬管理、運動習慣によって、その後の経過が大きく変わります。
では、心不全とどのように向き合えばよいのでしょうか。心不全は完治が難しい病気ですが、適切な治療と生活管理によって進行を遅らせ、再入院を防ぐことができます。そこで重要になるのが心臓リハビリテーションです。
心臓リハビリテーションの役割
心臓リハビリテーションは、
- 適切な運動療法
- 食事や栄養の指導
- 服薬指導
- 生活指導
- カウンセリング
- 復職相談
などを組み合わせて行う多面的・包括的プログラムです。
なかでも中心となる運動療法では、
- エルゴメーターやトレッドミルを使用した有酸素運動
- レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)
などを行います。心肺運動負荷検査(CPX)等を参考に、運動中の心拍数上昇、血圧変動を評価しながら負荷の調整を行っていきます。運動中の状況を理学療法士、看護師が評価しながら行うため、心不全があったとしても安全に行うことができます。

心臓リハビリテーションセンターを開設しました
当院では、これまで心臓リハビリテーションチームが活動していましたが、それをさらに発展させ、2026年4月からは心臓リハビリテーションセンターとして、院内外の連携を強化しています。
センターでは、循環器内科医、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士などが連携し、患者さんを支えています。
また、心臓リハビリテーション指導士という認定資格を持ったスタッフが17名(掲載日時点)在籍し、安全かつ効果的な指導を行っています。
再び入院しないために
心臓リハビリテーションセンターが目指すのは、
- 再入院を防ぐこと
- 身の回りのことをできるだけ自身で行えるようにすること
- 家族と安心して暮らすこと
- 趣味や社会活動を続けること
など、心不全と上手に付き合いながら、その人らしい生活を続けていただくことです。適切な治療と生活管理によって、心不全の進行を遅らせながら、自分らしい生活を続けることを目指します。
息切れやむくみが気になる方、心不全や心筋梗塞で治療を受けたことがある方は、ぜひご相談ください。
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休診日
土曜、
日曜、国民の祝日、
年末年始(12月29日〜
1月3日)


