研修医日記
RESIDENT DIARY
この度、当院初期研修医であるO先生が書いた英語論文がAnnals of Hematologyという海外医学英文誌に見事アクセプトされ念願のPubmedにその名が刻まれました。Annals of HematologyはImpact factorが 3.0であり、素晴らしい快挙です。
本論文は悪性リンパ腫の症例報告です。B細胞リンパ腫には通常CD20抗原が発現しており、分子標的薬として抗CD20抗体のRituximabがKey drugとなりますが、本症例はB細胞リンパ腫にも関わらずCD20陰性でした。CD20陰性B細胞リンパ腫はRituximabが無効で予後不良であり、本症例も早期に治療抵抗性となりました。Polatuzumab vedotinはB細胞に発現しているCD79bに対する抗体薬でかつ抗癌剤MMAEが結合した抗体薬物複合体(ADC: Antibody-Drug Conjugates)という新たな機序の新薬です。本症例は治療抵抗性CD20陰性B細胞リンパ腫に対してPolatuzumab vedotinが奏効した世界初の症例報告です。今後のCD20陰性B細胞リンパ腫の治療戦略にも影響しうる業績であり医学的貢献度が高いと考えられます。
O先生は産婦人科志望でしたが是非学会発表と論文発表をしたいと強く希望され今回の快挙につながりました。日常臨床の忙しい中、試行錯誤をしながら慣れない英語論文作成に一生懸命取り組み、見事結果を出したことは本当に素晴らしいと思います。
臨床研修委員長
仲里 朝周
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