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初期臨床研修プログラム

JUNIOR RESIDENT PROGRAM

045-316-4580

プログラムについて

プログラムの特色

  • 研修理念「自ら学ぶ志高き医師であり、全ての人々の想いを慮る誠実な人間であれ 」のもと、医師として基本的な診療能力を身につけ、一社会人として感謝の気持ちを忘れず日々成長する初期研修医の育成を目的としています。
  • 様々な疾患を診察することが重要であるとの考え方に基づき、卒後2年間に、内科(24週)、外科(8週)、小児科(8週)、救急診療科(8~12週)、神経精神科(4週)、産婦人科(4週)、麻酔科(4週)、地域医療(4週)を必修科としてローテートします。
  • 内科系診療科と救急診療科は、1年目と2年目に期間を分けてそれぞれローテートする2層制を採用しています。これによって、1年目に基礎的な診療能力を養いつつ、2年目には後輩を指導しながら経験を生かしてより深く学ぶことができます。また、救急診療科については、夜間・休日の当直及び救急病棟での業務を通して、救急医療についても研修します。
  • 小児科については、ローテート中は小児当直(17時~23時)を経験することができ、小児救急についても学ぶことができます。
  • 神経精神科については、4週の内、当院での研修が2週間・外部病院(武田病院・久里浜医療センター)での研修が2週間となります。当院では精神リエゾンチームや他職種チーム回診等に参加し、総合病院における精神科医の役割を学びます。外部病院では、武田病院で統合失調症を中心に学び、久里浜医療センターでは依存症について学ぶことができます。
  • 麻酔科は厚労省の定める必修科ではありませんが、当院では全身管理を学ぶため必修科としてローテートします。

専門的研修の内容

各診療科において専門の指導医の下に、主として入院患者の診断にあたりながら、各種の特殊検査を介助又は実施し、臨床能力を習得します。また、本院では、モータリティ・カンファレンス、CPC、キャンサーボード、緩和ケア勉強会を実施すると共に、各診療科で症例検討会、抄読会などを行っています。

各診療科の研修内容

  • 腎臓内科

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    原発性腎炎・ネフローゼ症候群、および二次性腎炎・ネフローゼ症候群(膠原病、特にループス腎炎、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連腎炎、Goodpasture症候群など)の腎生検による診断と抗凝固療法、ステロイドと免疫抑制剤による治療、および、糖尿病性腎症、高血圧症による腎障害、電解質失調の診断、治療を行っています。また、急性および慢性腎不全に対しては、透析療法(血液透析、腹膜透析)を中心に、免疫吸着、LDL吸着、血漿交換療法などを行っています。これらの診断、治療の実際を上級医師の指導のもとで学びます。

  • 糖尿病・リウマチ内科

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    糖尿病患者は増加の一途であり、様々な科において糖尿病と関わることが多くなっています。研修期間中は、主に糖尿病教育入院に携わることで糖尿病マネージメントの基本を学びます。
    リウマチ性疾患は、診断することにおいて全身を診る必要性が高いものと考えます。研修期間中だけでも、診断のプロセスを学ぶことは、他科もそうですが、後に大きく役立つことと思います。

  • 血液内科

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    白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する化学療法を施行し、種々の合併症のマネージメントを習得、加えて、血球減少、グロブリン異常症等のクルズスで広く血液異常を学ぶことで血液疾患に対する苦手意識をなくす事が可能です。

  • 腫瘍内科

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    腫瘍内科では、固形癌(特に、肺癌、大腸癌、食道癌、胃癌、膵癌、乳癌)に対する化学療法の適応と実際を習得します。また、化学療法のみならず、診断医、外科医、放射線治療医と連携・討論しながら集学的治療行います。つまり化学療法を学ぶだけではなく、臨床腫瘍学全般について造詣を深めることを目標としています。

  • 脳神経内科(総括)

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    神経系の診療を通じて、医師としての姿勢や内科的基礎知識、EBMの考え方及び臨床倫理の考え方を吸収していただきたいと考えています。具体的な疾患としては、脳卒中・髄膜炎・変性疾患の治療と診断、めまい、頭痛、しびれなどの頻度の高い症状の取り扱いを主に学びます。

  • 呼吸器内科

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    胸部単純写真・CT等の画像診断および気管支鏡・胸腔鏡検査の基本的手技の習得、人工呼吸管理、気胸・胸水に対する胸腔ドレナージ等の処置、そして肺癌・気管支喘息・COPD・肺炎・肺腺維症等の呼吸器疾患に対する治療法の適応、薬物療法・理学療法の実際を学びます。

  • 消化器内科

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    上部および下部消化管、肝・胆・膵領域における専門医を擁し、高度の医療を学ぶことができます。また、研修医による学会発表も積極的に行っています。

  • 循環器内科

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    循環器疾患の急性期対応、特殊検査の理解、インターベンションや手術適応の学習、基本的手技の習得(中心静脈の確保、除細動器の使用、スワンガンツカテーテルや体外式ペースメーカーの挿入管理など)

  • 小児科

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    小児領域の疾患全般について、小児の生理学的特性、発達過程を理解した上での診断・治療ができるよう研修します。研修期間中の未熟児・新生児の治療、各専門外来、小児科勉強会にも参加し知識・技能を深めます。

  • 外科(消化器外科・IBD)

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    主として消化管、ヘルニア、乳腺疾患等の診断・治療を主治医と共に学びます。外科的診断法、カルテ記載、周術期患者管理を主治医から習得し、主治医と共に、また独自で回診を行い、患者の状況把握に努めます。

  • 整形外科

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    すべての整形外科疾患を対象としています。医師数6名(うち専門医4名)、ベッド数49、年間手術件数900前後。研修目標として、診察の仕方、画像、特にX線像の読影の習得、ギプス、牽引器具など特殊な治療具、簡単な手術について学ぶ、勉強会や学会に参加し、発表の方法を学ぶなどです。また救急患者に対する初期治療も研修します。

  • 脳神経外科

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    脳神経外科疾患の知識・理解を深め、診察、病棟処置、検査、初歩的手術など臨床的手技を習得します。
    (研修内容)
    神経学的診察法
    神経放射線診断
    脳神経外科的患者の術前術後管理、および救急患者の診断と処置
    脳血管撮影、腰椎穿刺などの手技
    穿頭術、簡単な開頭術
    (到達目標)
    脳神経外科患者に対して、病歴の聴取と基本的な神経学的所見が取れ、必要な検査法のオーダーができ、CT・MRI・脳血管撮影などの読影に基づいて診断、鑑別診断を行い、手術適応についてある程度の判断ができること。救急患者に対し適切な方針を立て、処置が行えること。脳血管撮影手技、腰椎穿刺などの基本的な手技を習得し、術前術後の脳神経外科患者の病棟における一般的な管理ができること。

  • 皮膚科

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    6か月の研修で以下を目標とします。
    皮疹の観察・記載が出来る。
    真菌検査・Tzanckテストの施行、評価ができる。
    真皮縫合・表皮縫合が出来る。
    生検の場所を選び、切除できる。
    簡単な皮膚腫瘍の切除が出来る。3か月の研修では1・2迄が目安となる。

  • 泌尿器科

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    研修内容は以下のとおりです。
    良性・悪性腫瘍はもとより、女性・男性も、また小児から高齢者まで幅広く尿路性器疾患が対象である。そのために必要な診断から治療までを、外来診療・入院病棟業務を通して経験する。
    レントゲン・エコー・CT・MRI・RIなどの画像読影をレントゲンカンファレンスや診療を通してトレーニングする。
    泌尿器科における基本的な処置・検査などの意義を理解し、手技を経験する。(カテーテル管理、各種造影検査、尿流動態検査、腹部及び経直腸的エコー、各種内視鏡検査etc)。
    泌尿器科的疾患に対する手術治療を経験する(内視鏡下手術、尿路変更術、小児泌尿器科手術、悪性腫瘍手術など)。
    抄読会、各種学会活動への参加を通して疾患の理解を深める。

  • 産婦人科

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    産婦人科領域の中でも、周産期医療と悪性腫瘍を中心とした診療を行っています。年間約850の分娩、100人を超える新規悪性腫瘍患者を数え、手術数は500以上です。診察の仕方、分娩の方針や手術の考え方など基礎から丁寧に指導しています。学会発表なども積極的に行っていただきます。

  • 眼科

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    眼科診療では、基本的な検査を自分で行う必要があります。短期間の研修では専門的手技の習得は困難であり、そのため最初は視力・屈折検査、眼底検査、細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査の研修となります。

  • 耳鼻咽喉科

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    当科における研修では、めまいの眼振所見や急性中耳炎の鼓膜所見、また花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療法や扁桃周囲膿瘍の咽喉所見など将来内科、小児科のプライマリ・ケアを志向される先生方に実践的な知識や経験が得られます。また年間20例程度行っている気管切開の経験が積めます。

  • 神経精神科

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    多岐にわたる情報を集約して仮説を立て、治療的働きかけの中でより精度の高いものとして治療に反映させる作業を反復して行います。初診外来と入院治療場面で指導医の監督下に治療に関わる中、面接技法・診断・脳波・心理テスト・薬物療法・精神療法・集団療法などを学びます。

  • リハビリテーション科

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    疾患のみに対する治療ではなく、引き続く様々な身体機能・精神機能の低下状態にも着目し、医学的・科学的に問題を解決する基本姿勢を身につけます。具体的には、廃用症候群、脳障害・神経筋疾患などに起因する運動機能障害・精神機能障害、整形外科疾患による身体機能障害などにつき、障害の予後・治療・対策について基本的なことを学びます。

  • 放射線診断科

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    全身のCT、MRI、RI、血管撮影(心カテを除く)などの検査を施行し、スタッフと共に読影を行います。特に急患CTには力を入れて指導しており、当直で必要な読影力が養われます。また臨床各科とのカンファランスや院外のカンファランスにも参加します。画像診断はどの科に進んでも必須ですが、まとまった期間に集中することで実力アップが図れます。

  • 放射線治療科

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    「がん対策基本法」において放射線治療の必要性が強調されているように、わが国のがん治療において放射線治療は今後ますます注目されると思われます。このような流れの中で放射線診断科治療科では以下の点に重点をおいて研修を行います。
    放射線診断科治療科では様々な癌腫の原発巣・転移巣を対象とするため、臓器別・疾患別にとらわれない全般的な医学知識・診断技術を習得する。
    早期癌に対する根治的治療から、終末期の緩和療法まで幅広い患者層を診療する技術を習得する。
    的確な放射線治療計画を立案するための、放射線生物学・放射線物理学の理解。

  • 麻酔科

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    手術前の患者の全身状態の評価、麻酔法の計画の討議、各種麻酔法の実技、術中の患者管理、術後疼痛管理、呼吸循環器管理、心肺蘇生法等の研修を行います。

  • 感染症内科

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    当院研修では(1)HIV感染症、(2)一般感染症、(3)救急感染症、(4)感染症コンサルテーション、(5)抗菌薬使用、(6)細菌感染症検査、(7)院内感染対策、(8)輸入感染症、(9)新興・再興感染症、と幅広く感染症一般について研修可能です。特に幅の広さ・バランスの良さは当院研修の非常な長所です。短所は(4)に関して複雑な症例が少ないことかもしれません。感染症専門医の認定のための施設となっています。

  • 救急診療科

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    救急医療は、本院における最重要項目でありかつ本院を特徴付ける項目のひとつに位置付けられています。当院における救急センターは、年間約350件のCPAを含む6,500台以上に及ぶ救急車の受け入れをすると共に、独歩来院の1次救急から心肺機能停止症例を含む3次救急までの全ての救急に対応しており、年間約20,000件の救急症例の初期対応さらには治療の中核を担っています。
    研修では救急センターにおける救急症例に対する診断だけではなく初期治療までを学ぶと共に、救急症例における患者マネージメントを学んでいただきます。

  • 緩和ケア内科

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    緩和ケア内科では、質の高いチーム医療を実践するために、緩和ケアおよび終末期医療の基本を習得することを目標にしています。身体診察、患者面接、画像、検体検査を通して病態評価をします。症状緩和に寄与する薬物療法、放射線治療、精神療法、腹腔穿刺などの処置について研修します。特に安全な医療用麻薬の処方について身につけることが可能です。

  • 地域医療

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    市内・外の診療所において、地域医療の現場を学びます。

各コースについて

当院の臨床研修プログラムは、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)と医師としての基盤を身につけることを、目的としています。様々な疾患を診察することが重要であるとの考え方に基づき、卒後2年間に、内科(24週間)、外科(8週間)、小児科(8週間)、救急部(12週間)、麻酔科(4週間)、地域医療(4週間)を必修科としてローテートします。残りの36週間(1年次:4週間、2年次:32週間)については自由選択科として、希望する科の初期研修を受けることができます。(ただし、1年次は必修科以外からの選択とします。)その間、夜間・休日の当直及び救急病棟での業務を通して、救急医療についても研修します。
当院は地域の中核病院として、いろいろな背景の人々が通院しており、様々な疾患の診断や治療を体験することができます。また、各分野の専門医にconsultationができ、直接の指導を受けることができます。

一般コースの特色

  • 内科系及び救急は1・2年次でローテートする2層制を採用。
    1年目で基礎を身につけ、2年目では自らの能力を高めつつ、1年次に指導できる力を身につける。
  • 自由選択期間を36週間(約9か月間)確保。必修科を必ずローテートすることでプライマリケアの基本的な診療能力を養いつつ、将来に向けて34の診療科から希望科をローテートする機会を担保。

スケジュール

1年目 1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
内容
(順不同)
内科系① 内科系② 外科 小児科 救急① 麻酔科 産婦人科 自由
選択
2年目 1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
内容
(順不同)
内科系③ 救急② 地域
医療
精神科 自由選択
    • 内科系①~③については、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科の3科のうち2科を必修とする。その他の内科系については、腎臓内科、糖尿病リウマチ内科、血液内科、感染症内科、神経内科、腫瘍内科、緩和ケア内科から選択する。

    • 自由選択では、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病リウマチ内科、血液内科、感染症内科、神経内科、腫瘍内科、小児科、産婦人科、救急総合診療科、麻酔科、消化器外科、炎症性腸疾患科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線診断科、放射線治療科、神経精神科、皮膚科、リハビリテーション科、緩和ケア内科、病理診断科、ICUから任意の科を選択する。

    • 地域医療については、市外選択施設(沖縄離島診療所等)を2~4週間、横浜市内診療所を3~5日間、残りの日数を当院がん検診予防医療センターでの研修とする。

    • 小児科研修期間中の当直については、小児当直を担当するものとする。

  • 研修する診療科は、人数の偏りのない範囲で行うものとする。

外科コースの特色

  • 専門医の取得を見据えた「消化器外科」「炎症性腸疾患科」「乳腺外科」「呼吸器外科」、「心臓血管外科」の必修化に加え、全身管理の視点を学ぶ「ICU」と、外科医になるにあたって必要性の高い病理学的視点を養うため「病理診断科」を必修とする。

カリキュラム詳細

外科の範囲 消化器外科・炎症性腸疾患科・乳腺外科・呼吸器外科・心臓血管外科(外科専門医のサブスペシャリティとなる分野を想定)
1年次の
外科履修期間
8週間(消化器外科・炎症性腸疾患科)
2年次の
外科系必修期間
24週間(消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、病理診断科、ICUを4週間ずつ履修)

スケジュール

1年目 1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
内容
(順不同)
外科(消化器・IBD) 内科系① 内科系② 救急① 麻酔科 小児科 産婦人科 自由選択

1~16週の間で研修

2年目 1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
内容
(順不同)
内科系③ ICU 救急② 地域
医療
精神科 消化器
外科
呼吸器
外科
心臓血
管外科
乳腺
外科
病理
診断科
自由選択

アクセス情報ACCESS

〒221-0855 
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1

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バスでお越しの方

バス停「市民病院」下車 ※令和2年5月2日に新設
・横浜駅西口から 市営87系統又は34系統(平日の日中のみ)
・東神奈川駅から 市営88系統(東神奈川駅西口~東横反町駅前~三ツ沢上町前~市民病院)
・保土ケ谷区内や相鉄線沿線から 208系統(横浜駅西口~和田町~市民病院)

バス停「三ツ沢総合グランド入口」下車 徒歩1分
・横浜駅西口から三ツ沢総合グランド経由のバスに乗車

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