研修医日記
RESIDENT DIARY
この度、当院初期研修医であるY先生が書いた英語論文がAmerican Journal of Case Reportsという海外医学英文誌に見事アクセプトされ念願のPubmedにその名が刻まれました。American Journal of Case Reportsはまだ若い雑誌ですがImpact factorが 1.2とついており、素晴らしい快挙です。
本論文は治療関連骨髄異形成症候群(tMDS)に合併したSweet症候群の症例報告です。本症例は悪性リンパ腫の化学療法後に有痛性紅斑を合併し生検の結果Sweet症候群の診断となりました。その後Pancytopeniaが進行し骨髄検査にてMDSの診断となりました。悪性リンパ腫に対する化学療法の治療歴がありtherapy-related MDS (tMDS)でした。Sweet症候群とtMDSの合併例は世界でも4例しか報告がなく、また本症例はtMDSに先行してSweet症候群を発症している点はあまり前例がなく極めて貴重な症例報告となりました。Sweet症候群はSweet病とも呼ばれ、突然の発熱と多発有痛性紅斑をきたす皮膚疾患です。腫瘍に関連して合併することも多く、特に急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群に合併しやすい皮膚疾患です。この度の論文作成に関して、皮膚科の先生方、病理診断科の先生方に大変お世話になりました。この場を借りて心から感謝申し上げます。
Y先生は血液内科志望で、本症例は京都で開催された日本血液学会総会でポスター発表をしてくれました。私も一緒に同行し京都で湯葉料理を共に堪能しました。英語論文まで発表し、見事結果を出したことは本当に素晴らしいと思います。
臨床研修委員長
仲里 朝周
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