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研修医日記

RESIDENT DIARY

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人生を変えた恩師との出会い

 

 研修医日記を読んでくださっている皆様初めまして、研修医2年目のYです。今回大変ありがたいことに、10月に京都で開催された第86回日本血液学会学術集会で発表する機会をいただけましたので、この場をお借りしてその詳細を報告させていただきます。

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↑JSH2024

 まずは簡単に今回の学会参加に至った経緯を説明させていただきますと、私は研修医1年目の時に血液内科を1ヶ月間ローテートさせていただきました。当時から私が血液内科志望であったこともあり、指導医の先生(以下、K先生)が非常に熱心に指導くださり、大変勉強になる1ヶ月間を過ごさせていただきました。その影響もあり、最終的に進路を血液内科に決めることとなりましたが、その詳細はまた機会があればお話しさせていただければと思います。K先生は臨床、研究ともに全力で取り組んでおられ、まさにPhysician Scientistと呼べる存在でした。日々、一人一人の患者さんに真剣に向き合いながら適切な診断、治療を行い、仕事が終わってからも自身の昔からの研究をしたり、症例報告を作成したりと、誰よりも真剣に医療に向き合っている方でした。そんなK先生の下で1ヶ月間学べただけでも貴重な経験でしたが、さらにローテート終了後に「来年の学会に出てみない?」とお誘いの声をかけていただきました。私は学生、研修医の期間を通して、学会発表はおろか、学会に参加した経験すらありませんでした。そのため、不安な気持ちでいっぱいでしたが、K先生の下でならきっとうまくいくだろうと思い、参加することとしました。

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↑K先生、仲里先生との1

 学会への参加を決めたのが今年の1月頃でしたが、まずは症例報告を作成して、論文投稿を目指すことになりました。学会発表前に論文投稿を終えてしまうというのがK先生のスタイルのようで、私は当然のように論文作成を行ったことは一度もありませんでしたが、一から型を指導していただきながら作成を開始する運びとなりました。大変残念なことに、4月でK先生は異動されてしまいましたが、職場が変わって忙しい中でも熱心に指導を続けてくださり、約半年をかけてなんとか症例報告を完成させるに至りました。

 その後、1ヶ月ほどをかけて学会発表の準備をすることとなりました。論文作成の過程で症例の詳細は頭に入っていたため、こちらはある程度スムーズに進めることができました。これもまた、K先生のやり方が素晴らしいということなのでしょう。今回はポスター発表で、やはりポスター作成すらも行ったことがない未熟者の私でしたが、丁寧に教えていただけたおかげもあり、美しいポスターを迅速に完成させることができました。K先生自身も学会発表を直前に控えている中で、あれほどまで面倒を見ていただけたことには感謝しかありません。

 そして、いよいよ学会本番。今回、当院からは自分を含めて研修医が3人も参加しており(うち1人はなんと研修医1年目!)、緊張しながらも比較的楽しい時間を過ごすことができました。K先生ももちろん参加されており、Zoom等インターネット上では頻繁にやり取りを行っておりましたが、久しぶりに対面で顔を合わせることができたことはものすごく嬉しかったです。また、指導医兼発表者として、仲里先生(副病院長/血液内科長/臨床研修委員長/etc.)も参加してくださりました。仲里先生は研修医日記の管轄も担当されており、自身でも大変面白い文章をしばしば投稿されているため、皆様是非目を通していただければと思います。なお、決してこの一文を書くように強要されているわけではありません笑。

 閑話休題、今回のメインテーマである学会の内容に移りたいと思います。3日間フルで参加することができ、自身の発表以外の部分でも大変勉強になるとともに、今後の人生を変えうるような貴重な経験をすることができました。日本中の血液内科医が一堂に会し、真剣に議論を繰り広げている様を見て、自身も将来はこうならなければならないと身が引き締まる思いでした。また、自身と同年代の研修医、専攻医の先生方が素晴らしい発表をされている姿を見ることができたことも、とても良い刺激となりました。自身の発表は2日目の夕方頃でしたが、綿密に準備を行ってきたことが功を奏し、特段のトラブルなく無事に終えることができました。3日目の昼頃には、自分以外の2人の研修医の発表を見させていただきましたが、文句のつけ難い大変流暢な発表で、手前味噌ながら当院の研修医のプレゼンテーション能力の高さを再度実感しました。

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↑研修医3人と仲里先生

 今回の学会の開催地が京都であったこともあり、学会の合間や前後では、観光をしたり、美味しいご飯を食べたりと、オフの時間も楽しむことができました。私自身、日本で一番好きな街が京都であるということもあり、まさに筆舌に尽くし難いほど幸せな時間を過ごすことができました。人生初の学会参加でしたが、研修医人生を通して一番の経験だと言っても過言ではなかったと思います。

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↑建仁寺

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↑東寺

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↑渡月橋

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↑天龍寺

 長々と駄文を書いてしまいましたが、本文章を読んでくださっている方々、特に当院での研修を考えてくださっている学生の皆様へお伝えしたい当院の魅力をまとめると、以下の2点です。1点目は、上級医の指導力です。今回は血液内科の先生の指導の下、論文投稿および学会発表という、研修医としては大変貴重な機会をいただくことができました。当院では、その他複数の診療科の指導下でも学会発表を行っております。私を含め、多くの方が研修医になった時点ではなかなか学会発表の経験はないかと思いますが、一から丁寧に指導いただけるため、熱意さえあれば問題なくこなしていくことができると思います。2点目は、同期の優秀さです。今回の学会だけでもそのことを再度強く実感することができました。学会では全てのポスターに目を通し、可能な限り多くの発表を見させていただきましたが、ほとんどの発表者はスタッフ以上の経験豊富な先生方であり、専攻医ですらなかなか発表を行っているケースは少なかったように思いました。そのような中で3人も発表を行い、しかも周りの先生方と比較しても遜色ない発表を行えていたというのは、指導医の先生方の優秀さと併せて大変素晴らしいことだと思います。他にも多くの魅力に溢れていますが、それらは私以外の同期の研修医日記から感じ取れるかと思いますので、ここでは割愛させていただきます。是非、読んでみてください!

 最後になりましたが、この場を借りて今回の学会発表を指導いただいた全ての先生方、特にK先生と仲里先生に深く感謝を申し上げたいと思います。また、本文章を読んでくださった一人でも多くの方が当院に魅力を感じ、見学に足を運んでくださったら嬉しいです。研修医一同、楽しみにお待ちしております!

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