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研修医日記

RESIDENT DIARY

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診療科日記 ~放射線診断科~

『診療科日記 放射線診断科』

 放射線診断科は病院の支柱です。

 現代医療は放射線診断学なくして成り立ちません。

 これを読んでおられる皆様におかれましては、既にご存知の事柄も多いかとも思いますが、我々のお仕事の概要と、加えて初期研修のスーパーローテートでの具体的な業務についてお話します。

【我々の仕事の概要】

 我々の主な仕事となるのはX線写真、CTMRIなどの画像診断です。様々な診療科の先生がオーダーした検査を、放射線診断医が診断(読影)してレポートを作成します。全ての診療科の先生がオーダーした画像を読影することになるので、頭から足のつま先までの解剖と、最新の病気の知識が欠かせません。画像それ自体に加え、症状や、年齢、性別、既往、他の検査結果など全てのデータを動員して総合的に診断は行われます。

 

 読影に至るまでの撮像方法の指示やアドバイスも放射線診断医の仕事です。使用するモダリティの選択はもちろん、撮像範囲、造影剤の使用の有無、撮像のタイミングなど、一見同じような画像でも患者さんに合わせてひとつひとつ細かく変えています。

 

 核医学も画像診断のひとつです。ごく微量の放射線を出す薬(ラジオアイソトープ)を注射して体内での目印として用い、疾患の診断をします。特にPET検査では、がんを鋭敏に見つけることができるため、がん診療には欠かせないものとなっています。

 

 画像診断を利用してリアルタイムな画像下にて体内にカテーテルを入れ、腫瘍を治療するInterventional RadiologyIVR)と呼ばれる画像下治療も広く実施しています。手術や抗癌剤で治療ができなかったり、治療効果がなかったり、再発してしまったがんを治療することができます。もちろん出血や動脈瘤、血管狭窄、子宮筋腫など良性疾患も対象となります。

【スーパーローテートでの業務】

 放射線診断科は自由選択科目に含まれますので、1か月(4週間)をいち単位として、興味のある方であればさらに複数期間選択が可能です。1日の業務の実際としては、午前中は読影室でレポート作成に専念していただき、午後は検査室(CT室)にて造影剤の注射をしながら読影の続きをし、夕方には添削したレポートの解説を受けて終了、という流れです。CT室では基本的な検査手順や適応、副作用への対処などを習得します。IVRの症例があればこれに参加することもあります。開始時間は8:30、終了時間は17:15で昼休憩も1時間確実に取れます。オンオフが明確なのは放射線診断科の特徴のひとつです。

 

 弊院特有のアピールポイントとしては、横浜の中心部で急性期医療を担う大病院ということから、扱う疾患が幅、量ともに圧倒的に豊富であるという点です。「ちょっと豊富すぎるのでは……?」と我々スタッフが感ずるほどに豊富です。前述のごとくあらゆる科からのオーダーを受けますので、将来どの科に進んでも役立つ読影の基本を習得できます。画像診断の書籍や過去の読影レポートもたくさん用意してあるので、じっくり学んでください。懇切丁寧に教えます。放射線診断医の道を考えている方におかれましても、当科のローテートを経て診断医となられた先生も数多く居られることから、トレーニングには申し分のない環境であると自負しております。

 

 読影室は写真(参照)のごとく植物の緑があふれる広々とした空間で、ときおり鳥のさえずりも聞こえて参ります。もしも皆様とのご縁がございましたら、このような放射線診断科でご一緒に働き学べることを楽しみにしております。長文失礼致しました。

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