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研修医日記

RESIDENT DIARY

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初期研修も終盤へ

初期研修も終盤へ

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すっかり秋になりましたね!研修医2年目のIです。

今回は、10月に東京国際フォーラムで行われた血液内科学会について書こうと思います。全国から先生方が集まる大きな会場での発表は、私にとって初めてでした。

 

内容は、悪性リンパ腫患者さんの予後を予測するというテーマです。

今読んで下さっている医学生の方々は「フレイル」「サルコペニア」という言葉を聞いたことがあると思います。当時大学の教室にいた私は、恥ずかしながら正直、長い講義の中でほんの小さなコラムくらいの気持ちでしか聞いておらず、研修医になってこのキーワードの重要さに気付かされるとは想像していませんでした。

研修医2年目になった頃、仲里先生から、当院にはInBodyという高精度の体組成計があり、フレイル・サルコペニアについての臨床研究を行っているお話を聞きました。高齢化が進む中、同じ疾患・治療でもひとりひとりの身体状態によって予後は異なり、骨格筋量・運動機能・栄養状態などを的確に評価することが予後改善につながるという意義に心が動かされたことを覚えています。血液内科のローテでは、悪性リンパ腫患者さんの筋力や血液検査値などを用いた新しい予後予測指標を検討する臨床研究に取り組む機会を頂きました。

一言に臨床研究といっても、臨床解析ソフトを開いたことはありませんでした。。。まずはダウンロードから始まり、ROC曲線や生存曲線の作り方などの方法も、PC画面を囲んでいちから教えて頂きました。もともと病棟の本棚にあったという統計解析の参考書が見つからなかった際は、さりげなく先生が新品を買って渡して下さったこともありました。先生に質問したり、別のテーマで解析していた同期とも本を読んだりして、スライド作成等の準備をしていきました。本番は緊張しながらも、先生や一緒に発表した同期達に見守られて無事に終えることができ、振り返ると、初めてだらけの準備の過程こそ本番同様に貴重な経験だったと思います。

ご指導頂いた仲里先生、お忙しいなか本当にありがとうございました。

私を含め、血液内科以外を専攻予定の研修医もこうして発表をさせて頂いています!

下は、仲里先生と発表者(中央が血液内科専攻医の先生、周りが初期研修医3人)の写真です(^ ^

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現在は、1カ月の地域研修で宮古島の県立宮古病院におります。

リハビリテーション科では、日々まさにフレイルやサルコペニアに該当する高齢な患者さんと直接向き合う機会を頂きました。今回の学会発表も、ここに繋がっていたのではないかと感じています。専攻医になる前の残された初期研修の期間を大事に過ごしていきたいと思うこの頃です。

これから病院を選ぶ学生の皆さんにとって、初期研修はどんなわくわくすることが待っているだろうかと考えるきっかけになれば幸いです。

私もまだ地域研修は始まったばかりですし、これから楽しみです(^ ^

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