研修医日記
RESIDENT DIARY
皆さんこんにちは。臨床研修委員長の仲里朝周です。2023年7月5日と7月12日の2回に分けて、初期研修医2年目を対象とした超音波ハンズオンセミナーが当院生理検査室にて開催されました。毎年初期研修医のフィードバック面談では、研修医から「超音波検査のセミナーを是非開催してほしい」という要望が毎回出ていたのですが、なかなか実現には至りませんでした。これまでも消化器内科のローテート中に「エコー研修」の組み入れを試みたこともありましたが、実際には日常業務に忙殺されてしまい研修医が予定の時間に集合することができず自然消滅してしまいました。
救急外来では初期研修医もFAST(Focused Assessment with Sonography in Trauma, 外傷の迅速簡易超音波検査)を行う必要がありますが、超音波検査を系統的に学ぶ機会がなく、現場で学ぶしかない状況でした。何とか初期研修医の希望を叶えたいと思い、超音波ハンズオンセミナーを定期的に開催している企業に相談をしてみましたが、出張ハンズオンセミナーだと1回あたり20万円もかかるとの御返事でした。1回につき4~5名しか参加できないため、当院研修医1学年分だと100万円もかかってしまいます。お財布との相談ですが、いきなり100万円をポンと出せるはずもなく暗礁に乗り上げてしまいました。そこで、超音波担当の当院生理検査技師の皆様におそるおそる相談をしてみたところ、「ぜひぜひ協力させて下さい。研修医の皆さんのお役に立つのであればいつでも大歓迎です!」ととっても明るくステキな笑顔でお答え下さりました。正直なところ、検査・輸血部は新病院に移転してからCOVID-19 PCR業務や予防医療センターにおける土曜健診業務、がんゲノム関連業務など業務量が確実に増えているため、エコーセミナーなんて難しいだろうな、と私は勝手に考えてしまっていました。生理検査技師の皆さんは快くお引き受け下さり、神対応とはまさにこのような優しさにあふれるご対応なのだと学びました。
超音波というと、私は腹部超音波が基本だろうと勝手に考えていたのですが研修医の意見を聞いてみると腹部よりも心臓の超音波を学びたいという希望が意外と多く驚きました。生理検査技師さんにその旨をお伝えしたところ、「じゃあ腹部も心臓も両方やりましょう!」とさらに神対応をして下さりました。1回目は心臓超音波セミナー、2回目は腹部超音波セミナーとなりました。男性の初期研修医に代わる代わる被験者になって頂いて、小グループに分かれて1時間以上かけて実技を学ぶことができました。その後30分程技師さんからのレクチャーがあり、実際の症例の画像を詳しく解説して頂きました。参加した研修医からも「今までで一番勉強になった」「苦手な部分が克服できた」「技師さんにぜひ弟子入りしたい」「今後も継続して指導を受けたい」「技師さんがみな優しくて感動した」など非常に好評でした。研修医の皆さんにとって、技術を学ぶというだけでなく、他職種のプロフェッショナルなスタッフと実際に接することで、病院は多職種の支えから成り立っていることを貴重肌で感じる貴重な機会になったのではと思います。
今後も生理検査技師の皆さんのご協力の下、定期的に超音波ハンズオンセミナーを開催して行きたいと思います。
大変お忙しい中、貴重な時間を割いて熱心にご指導下さった生理検査技師の皆さん、心から感謝申し上げます。
(研修医Iさんの研修医日記からお写真を拝借しました)
最後にみんなでハーゲンダッツを食べました。とっても美味しかったです。
アクセス情報ACCESS
〒221-0855
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1
バスでお越しの方
バス停「市民病院」下車 ※令和2年5月2日に新設
・横浜駅西口から 市営87系統又は34系統(平日の日中のみ)
・東神奈川駅から 市営88系統(東神奈川駅西口~東横反町駅前~三ツ沢上町前~市民病院)
・保土ケ谷区内や相鉄線沿線から 208系統(横浜駅西口~和田町~市民病院)
バス停「三ツ沢総合グランド入口」下車 徒歩1分
・横浜駅西口から三ツ沢総合グランド経由のバスに乗車
© 2019 City of Yokohama. All rights reserved.