こんにちは！研修医2年のTです。

今頃この研修医日記を読んでくださっている皆さんは、マッチングの希望順位を迷っている6年生や、どこの病院見学に行こうかなと考えている5年生が多いでしょうか？

決め手は人それぞれだと思いますが、ぜひ地域研修も重視していただけたらと思い、5月に行ってきた伊江島での地域研修について、書かせていただきたいと思います！

とはいえ、正直、学生の時の私は地域研修を重視していませんでした…笑

また、研修医になっても、沖縄に10回ほどは旅行したことがある私は、とりわけ沖縄での研修に魅力を感じず、寒くなければどこでも良いかなと思っていました。ただ、入院施設のない離島医療を経験したいという思いがあり、いざとなると沖縄で1ヶ月間生活できる貴重は機会だし、伊江島は行ったことがないので研修したい！と思い、行ってきました！

伊江島は、那覇からバスで2時間ほど北上し、フェリーで30分ほどで行ける島です。

人口は4300人ほどで、透析センターを併設した診療所が1つあります。

診療所には、幅広い疾患に対応できる3人の先生方と優しい看護師さん方がいらっしゃり、いつもサポートしてくださるため、非常に温かくて良い環境で研修を行わせていただきました。

主に外来業務を行い、週1回透析センターで穿刺や診察を行いました。外来では、横浜の救急外来でも診るような疾患以外にも、目が充血したというマイナープロブレムや高血圧や脂質異常症の管理など多岐に渡るものを診ることができました。

横浜の普段の医療とは違うと感じたポイントは、特に入院のハードルが高いというです。入院が必要な患者さんはヘリや患者搬送船で本島まで送る必要があるため、入院適応を吟味しながら診療をし、場合によっては入院にならないように早めから念入りに検査をしたり、治療介入をすることもありました。

また、横浜より患者さんを身近に感じながら医療を行うことができるとも思いました。人口が少ない分、患者さんの生活がイメージしやすく、島を歩いていると患者さんに出会うこともしばしばあります。偶々お会いした時に、「この前貰った薬を飲んだらすぐに治ったのよ〜」と教えてくださった方もいて、嬉しい気持ちになりました。

不定期の業務として、島に2つある保育園・小学校の学校健診も担当しました。扁桃腫大や心音異常がある子もいましたが、みんな元気で「じょーとー、じょーとー」と伝えると「ありがとうございます！」とにこにこ帰っていく姿がとても可愛かったです！

乳幼児の予防接種や特別養護老人ホームの回診に同行することもあり、島民の健康と医療はこの診療所１つで守られているのだな実感することができました。

研修のことだけで長文になってしまいましたが、、プライベートの時間に感じた伊江島もお伝えできればと思うので、もう少し書かせていただきます…！

伊江島は綺麗な海に囲まれており、他の病院から来た研修医と共にお昼休みに海に行くこともありました！私は眺める専門でしたが、行動力のあるとある同期はお昼休みに泳いでいたりもしました…！

様々な所から海を見ましたが、これが1番好きだった景色です↓

透明度が高く、上からお魚さんやウミガメを見ることもできました。

海を眺めるとどんな疲れも吹っ飛んでいくことに気が付き、毎日のように海を眺めてリフレッシュをしていました。これ以降、私の将来の夢は海の近くに住むことです笑

GW中には、村の一大イベントであるゆり祭りが開催されていました。見たことのないくらい数のテッポウユリや色鮮やかなゆりが咲いており、イベントや屋台を楽しむこともできました。島の名産物を食べながら、綺麗なゆりを見られる機会は多くないと思うので、GWに沖縄に行った方は、ぜひ訪れてみてください！

その他にも、診療後にタッチューに登って島全体を眺めたり、伊江牛のBBQをしたり、夕日を見たり、、。

このように、研修同期と共に、診療もプライベートも、とても充実した日々を送ることができた1ヶ月でした！島を避るときは本当に名残惜しく、あと半年でも1年でも伊江島で医療をしたかったと思うほどです。

温かく迎え入れてくださり、貴重な経験をさせてくださった島や診療所の方々には、心より感謝しております。

私の拙い文章ですが、地域研修の魅力が少しでも伝わっていたら幸いです…！

もちろん当院の良さは地域研修以外にも、山とあるので、(診療科が豊富、上級医の先生方やスタッフの方々が優しい、など)、それらも含めてマッチングで希望したり、見学で感じたりしていただけたらと思います。

それでは、病院でお待ちしております！

↓診療所

• ↓健診をした小学校

↓お昼休みに行った湧出

↓タッチューからの夕日