研修医日記
RESIDENT DIARY
はじめまして!初期研修医2年目のKです。
今回は、2年目で1ヶ月間必修となる地域医療研修と、私が経験した学会発表について書いていこうと思います。
どちらも見学の際に聞く機会は少ないかと思いますので、マッチング対策の息抜きに読んでいただけたら嬉しいです。
これを書いている6月現在、地域研修のために長崎県平戸市で生活しており、平戸市民病院で研修させていただいています。
平戸市は、人口29,365人、そのうち65歳以上の高齢者が12,151人という地域です(2020年時点)。患者さんの年齢層や盛んな産業、文化•歴史などが横浜とは大きく異なり、「それぞれの地域に根ざした医療」を日々学んでいます。
上級医の先生に見守られながら、新患外来で診察から検査・治療方針を立てるまで一通りやらせていただけますし、健診では腹部エコーの経験を積むことができます。当直帯では行える検査が限られているため、問診と身体診察の重要性を改めて感じるとともに、いま絶対に必要な検査が何かを考える力が身につきます。
他病院からも研修医が来るところなので、仕事終わりや休日には皆で車を走らせ、観光やグルメを楽しんでいます。
当院では、長崎以外にも沖縄、北海道、青森、小笠原と様々な病院に行くことができ、研修先の選択肢が多いところもおすすめポイントです!
訪問診療中の1枚。
研修初日、退勤後に同期たちと撮りに行った根獅子の夕焼け。長崎には絶景ポイントが沢山あります。
初めての休日、同期たちと佐世保方面へ遊びに行った時の片島公園。『バケモノの子』の聖地だそうです。
私は、1年目の最後に炎症性腸疾患(IBD)科をローテートしました。当院には長年IBDの治療•研究に携わっていらっしゃる先生方が所属され、全国から患者さんが集まります。内科治療のみならず数多くの外科治療が行われており、手術件数は全国屈指です。
ローテート中、本邦初の疾患をお持ちの患者さんを担当させていただき、先生からぜひ学会発表をしてみないかとお声がけいただきました。これまで学会発表の経験は一度もなく右も左も分からない状態でしたが、少しずつ進めていきました。
そもそも本当に本邦初なのか?海外ではどうか?消化器領域以外の類似疾患にはどのような治療が行われているのか?などといった疑問解決のために論文を探し続け、筋道の通った見やすいスライド作りに苦心し、想定質問集を考え……と、2ヶ月間かけて準備を行いました。
お忙しい中、先生方は度々スライドをチェックしてくださり、発表前日まで論文やデータを探してくださいました。また、朝の消化器外科カンファレンスで予演会の時間を設けていただいた際には、他チームの先生方からご質問をいただき、新たな気付きを得ました。
その結果、学会の地方例会で研修医奨励賞(1位)を受賞することができました!2ヶ月間の努力が報われたようで本当に嬉しかったです。何より、先生方が丁寧にご指導くださったおかげで、論文の探し方や抄録の書き方、スライド作成など学会発表に必要なことを学ぶことができました。
当院では、学会発表や論文執筆をされた先輩方が何人もいらっしゃり、そのための指導体制も整っています。上の先生方に質問がしやすい初期研修のうちからアカデミックな活動に挑戦させていただけたことは、今後の医師人生に活きる貴重な経験でした。
IBD科の先生方と!ご指導いただいた先生方に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
※撮影時のみマスクを外しています
以上、地域医療研修と学会発表について書かせていただきました。
ぜひ皆さんも、当院の初期研修で様々なことにトライしてみてください!お待ちしております。
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