臨床研修委員長
仲里朝周

当院は2020年5月に現在三ツ沢公園内に建設中の新病院に移転する予定ですが、新病院のすぐ隣には三ツ沢球技場（ニッパツスタジアム）があります。病棟からサッカーの試合が観られるぐらい近接しています。サッカーファンの私としては新病院から三ツ沢球技場につながる渡り廊下を作ってもいいんじゃないかと思えるほど近いんです（Figure 1）。このたび、そのニッパツ三ツ沢球技場を本拠地としているJ2の某チームが11/24（日）のホームゲームでなんと13年ぶりに悲願のJ１昇格を成し遂げたのです！若手と超ベテラン選手が切磋琢磨しうまく融合したバランスのとれたチームで、ちょうど優秀な若い初期研修医と各診療科のベテラン指導医がうまく調和した横浜市立市民病院によく似ています（ちょっとこじつけ感あり）。このチームにはレジェンドと呼ばれる偉大な元日本代表選手がたくさんいます。一方で高校生イケメンJリーガーをはじめとした若い選手達もメキメキと頭角を現しベテランと若手が熾烈なレギュラー争いを演じチームをさらに活性化しています。来年はJ1という晴れ舞台でますます活躍してくれるのではと今からとても楽しみです。

Figure 1. 三ッ沢球技場の観客席からみた建設中の新病院です。

Jリーグと臨床研修なんて全然関係ないでしょ、と思われている方もいらっしゃると思います。でも新病院では病棟から医局へ戻る距離と病棟からスタジアムへ行く距離はほぼ同じぐらい、もう病院がスタジアムの3階席と言っていいほどすごく近いんです。そんな超身近なサッカーに無関心でいられるはずがありません。みなさんが初期臨床研修に臨むにあたり、生活環境は多少なりとも研修生活に影響を与えるものです。Jリーグがみなさんの研修医生活にポジティブな息吹を吹き込んでくれることを切に期待しております。仕事帰りに「ちょっとニッパツ寄っていかない？」なんて会話が医局でも聞かれるかもしれません。たまにはサッカーをみて息抜きもいいですよね。仕事帰りにサッカー観戦なんて爽やかな研修医ライフっぽいです。

Figure 2. ナイターもやっています。仕事帰りについ寄ってしまいます。

私は横浜駅から病院まで徒歩で通勤しているため必ず三ッ沢球技場の前を通り過ぎるのですが、サポーターの熱い声援が聞こえるとつい誘惑に負けて仕事帰りに一人で三ッ沢球技場に寄り道をしてしまっています。観客席からは建設中の新病院が間近に見えて、なんだか誇らしい気持ちになります（Figure 2）。こんなサッカー好きの私ですが、J1昇格が懸かった大事な最終戦の日にちょうど日直が当たってしまい残念ながら観戦することができませんでした。こんなに近くで運命の決戦が行われているのに見に行くことができず、いてもたってもいられなくなり現病院の8階から三ッ沢球技場を意味もなく撮影しました（Figure 3）。かろうじてサポーターのみなさんが米粒のようなサイズで確認ができました。「近くて遠い」とはまさにこのことですね。

Figure 3. 現病院8階から撮影した新病院と三ッ沢球技場。

J1昇格決定の瞬間ですがグランドは見えず・・・
新病院が完成に近づいてきたのがよくわかります。みなとみらいのランドマークタワーも左側に見えます。

来年度はサッカーとともに地域がより活性化し、さらに横浜市立市民病院もますます発展することを切に願っております。