研修医日記
RESIDENT DIARY

こんにちは、研修医のHです。
先日、第165回神奈川県臨床外科医学会集談会にて症例発表をさせていただき、研修医の部で金賞をいただきました!今回はその経験について書いてみようと思います。
今回発表したのは、PTP(Press Through Package)シートの誤飲によってS状結腸間膜内への穿通をきたした症例です。普段何気なく目にする薬の包装シートが、まさかこんな形で消化管穿通の原因になるとは思わず、私自身も驚いた症例でした。
実は、今回が私にとって初めての学会発表でした。指導医の先生から発表のお話をいただいたときは嬉しかったものの、そもそも学会発表って何から始めればいいんだろう……という状態。抄録の書き方も、文献の探し方も、スライドの作り方も何もかもが初めてで、まさに右も左もわからないところからのスタート。不安でいっぱいでした。
まずは症例について調べてみようと文献検索を始めたのですが、画像診断に関する報告は文献によって内容や結果にばらつきがあり、なかなか思うように情報が集まりませんでした。検索ワードを変えながら文献を探し、少しずつ関連する報告を読み進めていくうちに、CTでの異物検出や術前診断の難しさなど、症例を通して考えるべきテーマが見えてきました。
ただ、調べれば調べるほど新しい疑問が出てきて、考察をどこまで広げるべきか、何を一番伝えたいのか、なかなか整理できず……。スライドを作っては修正し、発表原稿を書いては書き直しと、試行錯誤を繰り返す日々が続きました。
そんな中、指導医の先生には夏休み中や手術の合間の時間まで使って、本当にたくさんご指導いただきました。抄録の書き方から文献の読み方、考察の方向性、スライドの細かな修正に至るまで、何度も一緒に考えていただきました。お忙しい中、ここまで時間を割いてご指導いただいた先生には感謝してもしきれません。
準備を進める中で特に印象に残っているのは、普段の診療では見過ごしてしまいそうな疑問も、突き詰めて考えてみると新たな学びにつながるということです。今回の症例も、術前には原因となる異物を特定できませんでしたが、なぜ診断が難しかったのか、どうすれば術前診断につなげられたのかを考えることで、単に珍しい症例を経験したというだけではない、多くの学びを得ることができました。
そして迎えた発表当日。会場に着くと、ほかの研修医・専攻医の先生方の発表がとても立派で、聞いているうちにどんどん緊張してきました。それでも、ここまで先生と一緒に準備してきたことを信じて、何とか無事に発表を終えることができました。
発表後は指導医の先生と一緒に受賞発表を待っていたのですが、正直、自分が賞をいただけるとは全く思っていなかったので名前を呼ばれたときは本当にびっくりして、最初は何が起きたのかわからないほどでした。初めての学会発表で金賞という結果をいただけたことは、私にとって忘れられない経験になりました。
今回の経験を通して、一つの症例を深く掘り下げ、疑問を持って文献を調べ、自分なりに考察を組み立てていくことの面白さを知ることができました。また、こうした経験は自分一人では到底できなかったことであり、先生方のご指導や支えがあってこそだと改めて実感しました。
改めまして、今回の発表にあたり、最初から最後まで熱心にご指導いただいた先生、本当にありがとうございました!また、日々の診療の中で関わってくださった先生方にも感謝申し上げます。
今回の経験を励みに、これからも目の前の症例から一つでも多くのことを学び、日々の研修に励んでいきたいと思います!
アクセス情報ACCESS
〒221-0855
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1
バスでお越しの方
バス停「市民病院」下車 ※令和2年5月2日に新設
・横浜駅西口から 市営87系統又は34系統(平日の日中のみ)
・東神奈川駅から 市営88系統(東神奈川駅西口~東横反町駅前~三ツ沢上町前~市民病院)
・保土ケ谷区内や相鉄線沿線から 208系統(横浜駅西口~和田町~市民病院)
バス停「三ツ沢総合グランド入口」下車 徒歩1分
・横浜駅西口から三ツ沢総合グランド経由のバスに乗車
© 2019 City of Yokohama. All rights reserved.