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研修医日記

RESIDENT DIARY

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2年間を振り返って

2年間を振り返って

 はじめまして。研修医2年目のMです。研修修了式を終え、後輩たちに温かい送別会もして頂き、もはや「研修医」と名乗るのは少し違う気がします。あと2日で専攻医になるという現実がまだ信じられず、緊張と不安でいっぱいの毎日です。そんな中、2年間の写真を見返しながら現実逃避を繰り返していたら、ふと「この貴重な経験を研修医日記に残したい」と思い立ち、夜な夜な筆を執っています。書きたいことは山ほどありますが、当院や研修の魅力は私の拙い文章では伝えきれないと思うのでここでは学会発表と地域研修について書かせていただきます。長くなってしまったので、地域研修編は写真だけ見て飛ばしてください!

~学会発表編~

 私がマッチングで当院を選んだ理由の1つはアカデミックな環境でした。しかし実際に入職してみると、日々の業務に慣れるだけで精一杯で、上の先生方もご多忙で、「本当に学会発表なんてできるのだろうか」と思っていました。

ですが安心してください、当院の先生方はハイスペイケメン揃いです。私は大変ありがたいことに3回も発表の機会をいただきました。この場を借りて心より御礼を申し上げたいと思います。

 中でも特に記憶に残っているのが「内科ことはじめ2025」です。

 内科ことはじめとは、内科を志す医学生・研修医・専攻医が臨床現場で得た学びの多い症例や経験を共有し活発なディスカッションを通じて内科医としての見識を深め新たな発見と成長の機会を得ることを目的として開催されています。発表初心者にとっては非常にありがたい機会なのですが、恥ずかしながら私は大阪で開催されると聞いて「ユニバ行きたい!」という不純な動機で参加を申し出て、ユニバに行ってくれる同期を募り、4人で参加した次第です。もちろん主たる動機は発表がメインでした。ここは強調しておきます。

演題は仲里先生にご準備いただき、演題登録、スライド作成から発表練習まで手厚くご指導いただきました。心の中で何度五体投地したかわかりません。そして迎えた当日ですが、5分の発表は想像以上に短く、緊張もあり、発表も質疑応答もほぼ覚えていません。ただ発表後に仲里先生にご馳走いただいたビッフェがとても美味しかったことは鮮明に覚えています。ありがとうございました。

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 翌日はユニバに行き、待ち時間も将来のことやたわいない話をしながら全力で楽しみました。充実した2日間でした。今年は東京で開催のようなので旅行という意味では残念ですが、発表の機会としては非常に有意義なので研修医になったらぜひ挑戦してください!

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 蛇足ですが、残りの2つの発表は、私が呼吸器内科と血液内科で迷っていたのもあって呼吸器内科の地方会と日本血液内科学会です。同期は消化器内科、小児科、IBD科、消化器内科などで学会発表をしていました。希望すればいろんな診療科で発表するチャンスはいただけると思います。当院の魅力が伝わると嬉しいです。

~地域研修編@粟国島~

 ご存知の方も多いと思いますが、研修医は2年目で1ヶ月地域研修が必修となっており、勤務地の近くの医院に行く病院もあれば、沖縄など離れた地域に行ける病院もあります。当院の魅力の1つは北海道、東北、九州、沖縄のどこかに必ず行けるところです。これもマッチングの決め手の1つでした。候補の病院と時期が提示され、行き先は同期内の話し合いやくじで決めることが多いそうですが、私の学年はラインのあみだくじで決まった順番に行き先を決めることになりました。ここで1つ問題があります。私はくじ運がありません。小さい頃は結構あったようですが、突然変異したのか、それとも調子に乗って幼少期にくじを引きすぎたせいで幸が減ったのかはわかりません。こんな盛大なフラグを立てておきながら、順位は19人中13位という微妙な結果でした。でも私は関西人なのでちゃんとオチがあります。私が切望する沖縄は12枠しかなかったのです。13位は完全に詰みです。19位も同然です。さすがにそれは19位の人に怒られますが、かなり凹みました。

 と思いきや、奇跡が起きます。飛行機が苦手、勉強重視で東北希望、時期的に東北希望といった理由で沖縄以外を選ぶ上位が4人ほどいたのです。お陰様で13位の私には沖縄が4つも余った状態で回ってきました。直前に徳を積もうと努力したおかげかなと一瞬思ったけれど、大した徳を積んだ覚えもないです。なんとか9月の離島プログラムを選び、浮かれていました。しかしやはり徳が足りなかったのか一波乱が起きます。9月は先方の受け入れ困難で沖縄に行けないという話が出てきました。そんな…。しかし当院の総務課職員係の方はとても愛情深く、私が離島に行けないのは可哀想だと思い、先方にお願いしていただき11月に行けることになったのです。いつもありがとうございます。研修医日記を見ていると仲里先生が夏に南部医療センターにご挨拶に行ってくださっていますね。仲里先生ありがとうございます。

 何がオチだったのか書きながらもうわからなくなっていますが、まとめると無事粟国島に行けることになったというだけの話でした。

 

 そろそろ真面目に島の紹介をします!粟国島は那覇から北西へ約60kmに位置する、人口約650人、周囲12kmの小さな火山島で、コンビニやホテルはありません。那覇からは飛行機で20分かフェリーで2時間かけて移動しますが、いずれも11本しかない上に飛行機は月・火・水・土曜日しか運航せず私がいった時期は点検と乗員訓練で1ヶ月まるまる欠航しており、フェリーも冬はしけが多いため4日間連続で欠航していた時もありました。そうなると島にあるJAや商店からは食料品が一気に消えます。私が泊まっていた民宿も食材不足でご飯が作れなかったらどうしようと内心不安でしたが、島の人たちは慣れたもんで、保存していた食料で毎日美味しいご飯を作っていただきました。

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 そんな後日談はさておき、コンビニもホテルもないというとんでもない島に行くことになったと思いながら粟国島入りを果たした研修開始前日がたまたま年1回の粟国島のお祭りの日でした。民宿のおばさんに勧められて、完全アウェイの中行ってみるとDream sister’sという沖縄生まれのハーフ3姉妹が舞台で熱唱していました。歌はもちろん、トーク力もすごくてアウェイなことも忘れて聞き入っており、アンコールで歌ってくれたThis Is Meは初日で不安いっぱいの心に刺さり、気づけば涙が出ていました。最後に見たことない近さで花火も上がり、花火中に声をかけてくれたおっちゃんもありがたいことに粟国島での1ヶ月を楽しくしてくれた飲み友になり、充実した初日でした。ちなみに久しぶりに彼女たちのインスタを見たらHY25周年コンサートに出ていました。

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 次は本題の地域医療についてです!前置きが長くてすみません。粟国島には診療所と特別養護老人ホームがあります。診療所は外来のみで入院を要する場合は本島に搬送しなければいけません。島には沖縄県立中部病院の内科専攻医が2年間離島研修として派遣されています。医師1人と看護師1人で島の医療を支えていました。平日は外来見学や最終週は実際に外来を担当し、それ以外は週1回の特養の回診と訪問診療に同行します。休日はおもしろい症例や搬送症例があれば呼んでもらえますが、ほとんど呼ばれることはなかったです。搬送症例は飛行場まで救急車で搬送し、ドクターヘリあるいは自衛隊のヘリに移乗させるまでを見学します。搬送を決定するまでの判断力や私と4つしか変わらない先生が背負っている地域医療に対する責任の重さなど痛感しました。医学面でも社会面でも勉強になった1ヶ月でした。

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最後に島の観光地の紹介です!

  • ①東ヤマトゥガー

細い階段を降りていくと巨大な割れ岩が現れます。しかし一枚岩ではなく、よくみると小さな石の集合体です。また周辺の石も火山の名残を感じさせる黒い石で溶岩のような地質を感じます。

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  • ②ヤヒジャ海岸

東ヤマトゥガーの比ではない長い階段を下ると、火山島をたくさんの岩石や地層が見られる場所です。

大規模な凝灰岩の地層が見られるのは沖縄で唯一粟国島だそうです。帰りの階段登りはかなりきついですが、一度は訪れたい絶景です。

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  • ③洞寺(テラ)

島の北海岸近く、周囲を雑木林に囲まれたところに大きな鍾乳洞があり、そこには約200年前に雲水という僧侶が、他の僧侶との賭けに負けて住みついたことから島の人達はここを洞寺(テラ)と呼ばれているそうです。雑木林はいかにもハブがいそうですが、鍾乳洞は圧巻で整備もされており流石に有料化してもいいと思います。

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  • ④マハナ展望台

島の南西にあり、島で最も高いところで見渡す限り海と離島です。東に沖縄本島、南に慶良間諸島、南西に渡名喜島、西に久米島などの島が見渡せます。写真は多分渡名喜島です。自信ないです。

近くにパークゴルフがあって島唯一の娯楽だそうです。最高でした!

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  • ⑤長浜ビーチ

島の北〜東側は砂浜ビーチが広がっています。サンセットビーチもサンライズビーチも幻想的で、日中もほぼ貸切状態で最高の昼寝場所でした。

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 とんでもなく長い研修医日記となってしまいました。もう終わります。最後にこの場を借りて、2年間お世話になった横浜市立市民病院の先生方や先輩、同期、後輩、コメディカルの方、特に学生実習からご指導いただき血液内科を志すきっかけをくださっただけでなく臨床研修委員長として初期研修が充実した2年間になるようサポートしてくださった仲里先生に御礼申し上げます。仲里先生から修了式でいただいた【You've got to find what you love.】という言葉を胸に、精進していきたいと思います。

 本当に最高の2年間でした!横浜市立市民病院で研修できたことを誇りに思います。当院での研修を迷っている方はぜひ受けてくださると幸いです。受けない方も少しでも当院に興味をもっていただけたら嬉しいです。最後まで駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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