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研修医日記

RESIDENT DIARY

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病院長日記

病院長日記

 皆さんこんにちは。

 整形外科長の中澤明尋です。皆さんは整形外科と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。簡単にいうと患者さんの生命予後ではなく機能予後を延ばす診療科です。生命予後を延ばす診療科としてはやはり内科、外科が中心となりますが、機能予後を延ばす診療科としては整形外科が主役となります。医療が進歩した現在、日本人の平均寿命は劇的に延び、いずれ人生100年時代も到来すると言われています。しかしながら、現在多くの人は、人生の最後の10年間は介助が必要となり、自立して過ごせる人は少ないと言われています。この自立して過ごせる期間を健康寿命と言い、現在、国はこの健康寿命を延ばすことに力をいれています。この健康寿命を延ばすために最も重要な診療科の一つが整形外科です。

 私が整形外科医になった理由がまさにこれです。私は研修医の初めの時に消化器外科医を目指していました。しかし大学病院で受け持った患者さんは末期の癌の患者さんばかりで、皆さん亡くなってしまいました。しかし整形外科では皆さん元気になって歩いて退院されました。元気になった患者さんとまた外来でお話ができる、これが今でも私の医者としての喜びです。高齢化社会の現在、整形外科医の役割はますます重要になっています。

 整形外科は内科、外科と異なり、まだ未分化な診療科です。消化器、呼吸器、循環器、内分泌、血液、腎臓、神経など細かく専門領域が分かれている内科、外科と比較して整形外科は多くの領域の疾患を一つの診療科で診ています。関節疾患、脊椎疾患、スポーツ外傷・障害、リウマチ、骨折、蜂窩織炎、関節炎などの感染症疾患、骨軟部腫瘍、骨代謝疾患、小児先天性疾患など非常に多くの領域の疾患を診ています。

 大学病院などでは教授の専門に応じて、例えば膝関節疾患の患者さんに特化して診ている所が多くあります。これはこれで悪くないのですが、我々は市民病院ですので、市民の全てのニーズに対応できるよう、多くの領域の疾患を診ています。もちろん高度な専門治療が必要な場合は大学病院、がんセンター、こどもセンターなどに紹介しています。

 私達の整形外科では、変形性関節症、脊椎症、リウマチなどの慢性疾患から骨折、脱臼、スポーツ外傷などの救急外傷まで、全ての分野の整形外科疾患の診療を行っています。救急患者さんに関しては、平日日中においては随時救急搬送患者、ホットラインによる診療所からの患者を受け入れ、夜間、土日祝日に関しては整形外科医が全日当直し、36524時間、救急患者を受け入れています。

 手術に関しては骨折手術、スポーツ外傷の関節鏡視下手術、脊椎低侵襲手術、人工関節手術が当科の柱であり、それぞれの専門医の育成を、今後、進めていきたいと思っています。

 若手医師に対しては、整形外科医師にとって最も基本となる外傷のプライマリケア、手術を重点的に教育、指導しています。また、現在、難易度の高い関節鏡視下手術や脊椎手術のスペシャリストの育成に努めています。

 現在、私達の整形外科は,計13人の医師で診療しています.指導医が5人、常勤医が3人、専攻医が4人、非常勤医師が1人とバランスがとれた構成です。日本整形外科学会専門医7人,日本脊椎脊髄病学会専門医・指導医2人,日本スポーツ協会公認スポーツドクター2人,日本リウマチ学会専門医・指導医2人,日本リハビリテーション医学会専門医・指導医2人が在籍しており,幅広い整形外科,リウマチ,リハビリ診療、教育が可能です。科内の雰囲気も良く、皆で楽しく仕事をしています。カンファランス時は指導医から若手専攻医まで自由に意見を出し合って、議論しています。指導医が一方的に自分の意見を押し付ける事はありません。アフターワークも充実しています。整形外科に興味がある方は、是非,当科で研修して下さい。お待ちしています。

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