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研修医日記

RESIDENT DIARY

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診療科日記 ~循環器内科~

診療科日記(循環器内科)

 循環器内科部長・心臓血管センター長の根岸耕二です。当科の紹介をさせて頂きます。20234月の正規スタッフは9人(来年より10人)で、毎年23人の内科専攻医とともに3チーム制で患者さんの診療を行っています。

 CCU当直体制を心臓血管外科と一緒にとっており、24時間の救急患者の受け入れをしています。急性心筋梗塞の受け入れは年間8090人、不安定狭心症含めたACSの冠動脈カテーテル治療(PCI)が全PCIの半数強を占め、待機的PCIと合わせて年間230250例程度のPCIを施行しています。IVUSOCTガイド下でロータブレーター、ダイアモンドバック、冠動脈内衝撃波治療などの特殊治療も施行しています。CVIT専門医研修施設です。

 EVT(下肢動脈、腎動脈、透析シャント)の症例数が多いのも当科の特徴で、形成外科、皮膚科、整形外科等との共同でフットケア外来含めたfollowを行っています。

 不整脈センターでは各不整脈に対して年間180例程度のカテーテルアブレーションと80例程度のデバイス治療(ICDSICD、心臓再同期療法CRT、リードレスペースメーカー等)を行っています。日本不整脈心電学会の認定専門医研修施設です。

 循環器学会認定専門医が8人で、日本循環器学会の認定専門医研修施設です。4人の心臓血管外科スタッフとハートチームを組んでいます。内科―外科間の風通しも非常に良いのが当院の特徴の一つです。2023年度から経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI/TAVR)を開始し、2024年春よりTAVI指導医が加入します。

 医局としては慶應義塾大学の関連病院となりますが、当院での研修あがりの先生方と併せての混成チームで和気あいあいと診療をしています。慶応大学の関連病院の中でPCIEVT、アブレーション、TAVIを自前で施行しているのは当院のみです。

 また、心臓大血管リハビリにも取り組んでおり、入院、外来心臓リハビリテーションは横浜市内で有数の症例数を行っています。心肺運動負荷試験CPXを用いて定量的な運動処方箋を作成し、当院でのリハビリ終了後は連携しているスポーツセンター等につなげています。心不全(緩和含めて)チームの立ち上げを来年度に予定しています。

 画像診断部門では320列での冠動脈CTアンギオグラムと神奈川県下で3施設のみ認定のFFR-CTが使用できます。心臓MRI、心臓RIによる心アミロイドーシス、PET-CTでの心サルコイドーシス診断などが可能で、希少疾患(Fabry病、Pompe病)外来を慶応大学より山川医師が出張で月曜に行っています。

 生理検査部門は本年度に負荷心エコー検査を慶応大学の生理検査室の指導のもとに立ち上げました。現在、週に一回木曜に慶応大学の鶴田・白川医師が指導に来てくれています。

 スタッフ数に比べてやや手を拡げすぎという感もありますが、診断がしっかりでき、必要とされる一般的な治療は院内でできる1.5流の循環器(ハート)チームを目指し、常に進歩し続けていきたいと考えています。

 働き方改革を進め、スタッフの当直明け午前上がり(最終目標は9時上がり)、土日・宿直の代休取得(来年度は半数目標)ができるように若い先生方の参入、協力は必須です。循環器内科は、どの部門の専攻を目指しても今後の高齢化社会において重要な役割を果たしていけるやりがいのある科であることは間違いありません。

 当院の研修に来られた際には、是非当科をまわり循内の温かく個性的なスタッフたちと接してみてください。必ず目標とする医師像が見つかると思います。

スタッフから研修希望の先生方への「一言」

小浦 貴裕

 当科では心血管系疾患に全般にわたり、急性期から慢性期までガイドラインに沿った標準的治療を行っています。専門分野に分かれ、個人的には末梢動脈疾患治療に力を入れており、皮膚科や形成外科、整形外科の先生方、認定看護師さんと協同してフットケア診療に携わっています。日常診療では問診、身体所見のほか、心電図のような基本検査を大事にしています。

福本 耕太郎

 僕は不整脈診療を担当しています。日本国内で現在施行されている不整脈関連の侵襲的手技はほぼ全て当院にも導入済みです。アブレーションや心臓植え込みデバイスに興味ある方は是非当院に来て下さい。

新村 大輔

 心臓カテーテル検査・治療などを主に行っています。心臓に御興味があれば、ぜひ一緒に働きましょう!

酒井 正憲

 初期研修医を横浜市民病院で過ごしており、その後循環器内科で働いております。初期研修医では、スーパーローテートの初代で厳しかった面もありましたが、それが糧となり、今の診療に役に立っています。もちろん楽しいこともその分あり、やりがいはあるかとお思います。循環器内科では専門としてはなんと言っていいのかわかりませんが、カテーテル治療に関してはいろいろとしています。難しい部分もありますが、一緒に楽しく診療しませんか?

樫村 晋

 アブレーション・デバイス植込みを担当しています。やる気があればあっという間に手技が身につく環境です。一緒に頑張りましょう。

北島 龍太

 心不全、心疾患患者の運動療法を専門にしております。

 私は横浜市立市民病院にて初期研修医を行っており、循環器内科のスタッフの中には市民病院にて初期研修を行った医師も多く所属しております。心臓、運動療法に少しでも御興味があれば是非当院に来て下さい。

山下 皓正

 循環器疾患は一般的に認知されている重症なものから、診断にとても頭を使うものまで多岐にわたります。とても奥深い分野ですので是非研修してみて下さい。

小澤 貴暢

 循環器領域の知識は将来どこの科に進むにも必ず必要になります。主体性をもって積極的に臨床に参加すれば必ず得るものはあると思いますので一緒に頑張りましょう。

ハイブリッド手術室

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