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研修医日記

RESIDENT DIARY

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診療科日記 ~呼吸器内科~

診療科日記

呼吸器内科 下川 恒生、中村 有希子

<県内でも有数のスタッフ数>

 常勤医 は11名在籍しており、呼吸器内科専門医 9名、呼吸器内科指導医 5名と、県内でも有数の充実したスタッフ数で診療しています。3チームのチーム制を導入しており、初期研修医・専攻医の先生はどこかのチームに属していただき、1-2名の指導医と共に診療に当たっています。胸水穿刺や胸腔ドレナージなど、呼吸器内科ならではの手技もチーム内の症例をシェアする形で均等に経験できるようにしています。

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●科内カンファレンス風景

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●気管支鏡検査風景

<当科で経験できる症例>

 良性疾患は気管支喘息・気胸から呼吸不全まで全ての呼吸器疾患を網羅しており、様々な症例の経験をつむことが可能です。院内のRSTRespiratory support team)という人工呼吸器管理症例のサポートチームでも当科医師が、ICU・麻酔科医師や臨床工学技士と共に中心となって活動していますので、呼吸管理を学ぶこともできます。

 また、肺癌をはじめとする悪性疾患は、総合病院の利点を活かし、合併症を有する症例でも患者さんとの相談の上、積極的治療を前向きに検討しています。放射線治療医や呼吸器外科、他職種との連携もとてもスムーズで、チーム医療を推進しています。

 

具体的な経験可能症例

  • 呼吸器感染症(市中肺炎、肺アスペルギルス症、ニューモシスチス・カリニ肺炎、肺結核、非結核性抗酸菌症など)
  • 気胸
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD
  • 気管支喘息 
  • 間質性肺疾患
  • 肺がんをはじめとする胸部悪性腫瘍(肺癌、悪性胸膜中皮腫、胸腺腫、まれな腫瘍など)
  • 呼吸不全(慢性閉塞性肺疾患急性増悪、間質性肺疾患急性増悪、ARDSなど)
  • 睡眠時無呼吸症候群

 当科では内科専門医・呼吸器内科専門医をストレートに取得するために十分な症例数の経験が可能です。

<腫瘍内科も併設>

 呼吸器内科に腫瘍内科も併設しており、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法指導医を擁し、院内の化学療法のリーダー的存在を担っております。また、国立がん研究センター中央病院のがんゲノム連携病院として、がんゲノム医療にも携わっています。

<充実した呼吸器内視鏡設備>

 週2回(火曜日・木曜日)午後に検査を施行しております。気管支鏡専門医認定施設であり、通常の気管支鏡と超音波気管支内視鏡を有し、末梢超音波プローブや気管支ナビゲーションシステムも駆使して、年間約350件の気管支鏡検査を施行しています。専攻医の先生には積極的に施行医となっていただき、マンツーマンで指導を行ないながら常にバックアップがとれる体制で指導しています。

 また、新病院移転後にはクライオ生検も導入し、間質性肺炎や肺癌の診断率向上を目指して日々検査に精進しています。

<多数の臨床試験・治験にも参加>

 肺癌をはじめとした胸部悪性腫瘍に関しては、エビデンスに基づいた治療のみならず、日本臨床腫瘍研究グループ (JCOG)、胸部腫瘍研究グループ(TORG)等の複数の臨床研究グループに所属し、新しい治療の開発や承認前の新規薬剤の治験にも携わっています。また、悪性腫瘍のみならず、COPDや気管支喘息の治験にも参加しており、良性・悪性問わず、先進的な治療に触れることのできる病院は他に類をみないかもしれません。当院医師が研究グループの事務局となって臨床試験を完遂し、公表した研究もございますので、呼吸器疾患の臨床もやりたい一方、臨床試験などにも興味があるという先生にはとても適した病院です。

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●当院医師がTORG臨床試験(先進医療B)事務局を担った論文

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●当院医師がJCOG臨床試験事務局を担った論文

<学会・論文活動のサポート充実

 研修医1年目から、希望する先生には各種学会の地方会で発表をしていただいています。また専攻医の先生には、クリニカルクエッションとなる事をテーマとし、全国学会総会で発表する機会を作っています。20234月から12月までの期間では、3名の研修医の先生と1名の専攻医の先生が地方会で、1名の専攻医の先生が全国学会総会での発表を行ないました。また、臨床研究医期間中に英文での症例報告論文を作成し、公表する先生も存在しています。

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●研修医2年目の先生のCase Report

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●研修医2年目の先生の学会優秀賞受賞

<連携大学院制度・連携研究員制度>

 当科は、横浜市立大学医学部臨床統計学教室および呼吸器内科学教室と連携大学院制度を締結しています。これは、当科での臨床業務を行いながら、医学博士号が取得できる制度です。また北里大学呼吸器内科とも研究員制度で連携しており、そちらでも学位取得を目指すことが可能です。当院の臨床データを学位論文のテーマにし、日常臨床と臨床研究を両立できるのが当科の特徴です。これまで横浜市立大学との連携大学院制度は3名、北里大学呼吸器内科との連携研究員制度も3名が活用し、臨床現場を離れることなく4名が学位を取得、2名が現在大学院在籍中です。

<最後に>

 臨床研修医の先生方は、 “レントゲンを読めるようになりたい”、“呼吸器内科のCommon diseaseを診療できるようになりたい”、“手技を習得したい”など様々なニーズがあると思いますが、当科は、若い先生達の“やりたい”ことをサポートできる科だと思っています。是非内科系ローテンションの際には選択してみてください。

 専攻医の先生においては、他科専攻の先生も年間を通して、複数名ローテーションしてくれており、内科医としての必要な呼吸器診療の知識を身につけてもらえるように指導に当たっています。また、呼吸器専攻の専攻医の先生は、外来・気管支鏡・病棟業務といったスタッフと同様の業務に従事してもらいますが、常にスタッフがバックアップをとりますので、困った時にはいつでも相談できる体制になっています。

 一緒に、楽しく診療する若い先生達をお待ちしています!!

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神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町1-1

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