みなさんこんにちは。“口の鍵かけない主義連盟”会長の仲里朝周です。ただし医師としての守秘義務は厳守していますのでご安心下さい。以前に紹介した「全日本鍵かけない連盟本部」もとい「初期研修医の新住居」へ極秘潜入せよ！という危険度の極めて高いミッションが、中澤病院長から突然我々に課せられました。我々は急遽「探検隊」を結成し、中澤隊長を先頭に事務の皆様と一緒にまだ見ぬ新築マンションへ向かいました。

いきなり話が逸れますが、「探検隊」という言葉を出してしまったからには「川口浩探検隊」を語らないわけにはいきません。

１９８０年代、昭和の終わりに「水曜スペシャル　川口浩探検隊」として放送された伝説のテレビ番組です。俳優の川口浩さんが自ら隊長となって探検隊を結成して、世界中の「未知なるもの」を追う姿をドキュメンタリータッチで紹介し、日本中にセンセーションを巻き起こしました。20％以上の高視聴率を獲得し、子供達は目を輝かしテレビにクギ付けになって川口浩隊長の活躍に胸を躍らせました。

「伝説の○○は実在した！！」

「恐怖の人食い○○を追え！！」

など、タイトルは必ず「○○は実在した！！」「○○を追え！！」のどちらかでした。例えば「双頭の巨大怪蛇ゴーグ」「巨大怪鳥ギャロン」「古代恐竜魚ガーギラス」などのいかにも怪しげな未確認生物を真剣に命懸けで大捜索するんです。ツッコミどころ満載なのですが毎回なぜかハラハラドキドキしてしまうまさに秀逸の番組でした。もちろん医学生の皆さんはまだ生まれてもいない時代なのでご存じないかと思いますが、皆さんのご両親は「川口浩探検隊」の洗礼を必ず受けていますので機会があったらぜひご両親に聞いてみて下さい。

話がものすごく逸れてしまい誠に申し訳ございません。本題に戻ります。

初期研修医の新住居は、当院から歩いて１０分程度のところにあります。旧市民病院の駐車場跡地に新築マンションとして建設されました。できたてのホヤホヤです。

　なんと美しいフォルムなんでしょう！外観を見ただけで我々探検隊は研修医の先生達に嫉妬の念を抱かずにはいられませんでした。因みに私が初期研修医だった時代には研修医の給料は驚くべきことに月25,000円でした。なのでとてもこんなきれいで立派なところには住めませんでした。本当にうらやましい限りです。

な、なんと！玄関には宅配ボックス完備！　心置きなく仕事に集中できますね。

オートロックは当たり前。セキュリティも万全です。

清潔感あふれる廊下！ゴミ一つ見当たりません。本当に抜き打ちで病院長と訪問したので廊下にゴミやまんが、ビールの空き缶なんかが置いてあるのではと想像していましたが、あまりのきれいさに一同驚嘆しました。さすがウチの初期研修医の皆さん、社会人としても素晴らしいです。

エレベーターには監視カメラがついていて女性も安心して過ごせます。

部屋の鍵はな、なんとカードキー方式！！！　ここはベイシェラトンホテルでしょうか。おしゃれ感満載です。しかし、部屋の中にカードキーを忘れたら「鍵掛けない主義」のS先生と同じくベランダをよじ登らなければなりませんので注意が必要です。

部屋に入ると、眼前にはバベルの塔のごとくそびえるシューズボックスが姿を現しました。いったい何足入るのでしょう。靴マニアの研修医にはたまらない空間です。

お部屋は木目調の清潔感あふれるフローリングです。私の写真の技術が低く申し訳ございません。新築なのできれいなのは当然ですね。ちなみにちゃんと空き部屋に入りましたので皆さんご安心下さい。

部屋によってはこのようなおしゃれな窓もあります。奥に見えるのが解体中の旧市民病院です。

若者にとってワンルームマンションの譲れない絶対条件第一位の「バス・トイレ別」

物件なんです。これで一日の疲れをゆっくり癒すことができますね。

洗面は独立型で、シャワー水栓になっておりとっても便利です。

ガスコンロはなんと2台！しかも魚も焼けます！（焼く人がいるのかは不明）

自転車置き場も広く、充実しています。

目の前に広がるのは、解体中の哀愁漂う旧市民病院です。

我々探検隊の極秘潜入リポートは以上となります。不動産物件のレポート1つを作成するだけでも結構大変ですね。とても勉強になりました。ていうか川口浩探検隊のくだりに余計な労力を消費してしまいました。申し訳ございません。

　この極秘潜入レポートの何がすごいかと言いますと、大変お忙しいにもかかわらず中澤病院長自らが現地に足を運ばれて視察をされたことがすごい事なんです。中澤病院長は今年4月に新病院長に就任されたばかりで近隣の数多くの医療機関へ毎日挨拶回りをされており超多忙な日々なのですが、ウチの初期研修医の生活環境をご自身の目で確認しておきたいとおっしゃって下さりました。初期研修医にも細やかな気配りをして下さるステキな病院長なんです。

　以上、極秘潜入レポートでした。今回、未確認生物UMAや伝説の首狩り族に遭遇することはできませんでしたが、次回に是非ご期待下さい。