小児科研修の１日

こんにちは。

　私は今小児科をローテーションしています。今回は、小児科研修の1日について紹介しようと思います。

　コロナも流行っていてなかなか気軽に見学にいけないことも多いかと思います。これを読んで、当院の研修生活を少しでもイメージしていただけたら嬉しいです。

〜小児科の1日〜

8:00 出勤

　小児科の朝は割とゆったりめです。だいたい8時頃に病院に来て、着替えや準備をします。

8:05 カルテチェック

　朝来たらまずは担当患者さんのカルテをチェックします。熱はないか？食事は食べられているか？夜間帯に変わったことはなかったか？などを確認します。

8:20 病棟へ

　カルテチェックが終わったら病棟へ向かいます。チームの先生とカルテでざっくりと患者さんの状態を把握したら、回診に行きます。

　赤ちゃんや子どもたちが可愛くて癒しの時間です。朝の回診の楽しさは間違いなく小児科がNo.1だと思います。

　回診が終わったら、治療方針や今後の予定をチームで話し合います。点滴はどうするか？いつ頃退院を目指すか？などを上級医の先生と相談します。

8:45 カンファレンス

　全員が集合し、小児科全体の患者さんの状況や方針を共有します。研修医が患者のプレゼンテーションをすることもあります。

9:30 処置、診察

　カンファレンスが終わったら、それぞれ当番の業務をします。当番は主に次の3つです。

①病棟処置

　入院患者さんの採血や心エコーの手伝いなどをします。

②外来処置

　外来患者さんの採血や問診をします。問診が終わったら外来担当の先生に報告をし、一緒に診察をした上で必要な検査をオーダーします。一から診断や検査を考えるのでとても勉強になります。

　そのほか、PCRの採取も研修医の仕事です。

泣いて暴れてしまう子どもも多いので、採血やPCR採取はとても大変です。ただ、研修医のうちから小児の手技を経験できる機会はそう多くないと思うので、とても貴重な経験になると思いますし、出来るようになると楽しいです。

③新生児診察

　新生児の入院・退院診察をします。生まれたばかりの赤ちゃんがたくさんいて至福の時間です。診察したあとは上級医の先生にチェックをしてもらいます。

12:00 昼食

　小児科はしっかり昼休みをとってゆっくりとお昼ご飯を食べられる日が多いです。お弁当を持ってきてる人、ローソンで買う人、食堂で食べる人など人それぞれです。ちなみに私の最近のブームは1階にあるカフェドクリエでサンドイッチを買うことです。

13:00 NICU回診

　NICU入室中の赤ちゃんを回診しながら情報を小児科全体で共有します。1年目の小児科ローテではNICUは見ることができないので、この時間がNICUの赤ちゃんをみる唯一のチャンスです。

　ちなみにNICUをローテーションしたい場合は2年生の選択科目で選ぶことができます。

13:15 昼カンファ

　午前中の外来症例や入院患者で方針が変わった人について情報共有します。

13:30 救急車対応

　救急車が来たときの初期対応も研修医の仕事です。問診、診察、検査など上級医の先生と相談しながら一緒に診察します。

　私がこれまで経験したものだと、けいれんやアナフィラキシーなどがありました。

16:30 夕カンファ

17:00 チーム回診

　チームの先生と一緒に担当患者さんの回診をします。これが終わったら1日の業務は終了です。

17:15 帰宅

　当直がない日はほぼ定時で帰宅できます。体力に余裕がある日は研修医室で同期と話したり勉強したりしてから帰ることもあります。

　ちなみに当直の日は23時まで小児の救急外来を担当します。小児科の先生が必ず一緒に診察をしてくださるので、1人で判断して帰宅させるということはなく、安心して当直できます。

　研修医が小児当直を担当出来る病院はあまりないようで、この小児当直は当院の研修の推しポイントの１つになっています。小児科志望の人には特におすすめです。

　小児科に限らず、当院は優しい先生ばかりで、とても居心地が良いです。この雰囲気はやはり直接病院に来て感じていただくのが1番だと思いますので、コロナが落ち着いた頃にはぜひ見学にも来ていただけたら嬉しいです。