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研修医日記

RESIDENT DIARY

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JMECCとICLS

はじめまして、研修医1年目の荒井と申します!

今回は12月に講習会を受けたICLS(Immediate Cardiac Life Support)とJMECC(Japanese Medical Emergency Care Course)の話をしたいと思います。

自分は元来マイペースな性格なので、学生の頃は医師になっても救急対応などの急を要する仕事は置いておいて、病棟でじっくりと考える仕事をしようと割と本気で思っていました。しかし、残念なことに病院では患者さんの状態が急変することは珍しくありません。研修医1人で回診に行ったそのタイミングで急に患者さんが苦しみ出すこともあり得るのです。

そんなときに苦手だからとみないフリは当然できないわけで、研修医も医者であるからには最初の対応は心得ておかなければいけないなと感じています。

市民病院では救急科、循環器内科の先生方や看護師、臨床工学技士の方々によるICLS講習会を研修医一年目全員を対象に毎年行っています。
そこでは病院内心停止を想定した初期対応を具体的に教えていただきました。

『そんなの学生の時にやったよ!ショックして胸骨圧迫、アドレナリンでしょ?』
と思うかもしれませんが、実際に直面してみると心電図の波形は自信を持てない、ショックの使い方はわからない、自分の胸骨圧迫が正しいのかわからない、アドレナリンはいつ、どれくらいいれるのかわからない、などなど自信がないまま現場のスピード感に圧倒されてしまいます。

ICLSコースでは僕らのような慣れていない研修医がつまずく点を一つ一つわかるまで立ち止まって指導していただきました。先生方も大変指導熱心で、講習会の最後には研修医が心停止時のリーダーとなり、診断や初期対応、二次対応への引継ぎが出来るかテストを受けます。それぞれ緊張しながらも協力して動いていました!

救急対応に苦手意識のあった僕はJMECCという講習会も受けました。
JMECCは日本内科学会が設けた講習会であり、現在内科専門医の取得の必須条件です。後期研修で受講する方が多いようですが、初期のうちにも受講できます! ICLSでは心停止からの対応を学びましたが、JMECCは胸痛や呼吸困難など、症状を訴える患者さんを想定し、鑑別診断、検査、初期対応からICLSで学んだ急変時対応までを指導いただきました。非常に実践的で救急外来にも活用できる知識を学ぶことができたと思います!

それぞれの講習会のあとには受講認定書をいただきます。医者として初めていただいた資格(?)だったので、なんだか無性に嬉しかったです!!

もちろん受講しただけで実臨床で完璧に対応できるなんてことはないです。頭でわかっていても実際に動けるかは別なんですよね。だからこそ院内急変コールが流れた時は我先にと現場に駆けつけて、少しでも現場の雰囲気を経験しなきゃなぁと思います。

できることを少しずつでも増やしていかなければと、無力感と焦りに駆られる医者一年目の冬です。

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