はじめまして。研修医1年目のOと申します。

私は文系大学を卒業後、会社員勤務を経て医学部に進学した為、幾ばくかおじさんですが優しい同期たちに仲間に入れてもらい楽しく、非常に充実した研修医生活を過ごすことができています。

1年前、マッチング試験の場で「チーム医療において研修医に必要なものは元気だと思います」と元気に答えたことが嘘にならないよう、日々あいさつから仕事まで熱量を意識して働いています。（ただでさえ暑い中、暑苦しくて申し訳ありません）

こちらの研修医日記は昨年の5月にスタートし、私も6年生の時は更新されるたびに読みながらモチベーションを上げていた記憶があります。これからも私の同期や先輩が研修医生活や学生の皆さんへのメッセージを掲載していくと思いますのでお時間のある時に読んでいただけると嬉しいです！

それではタイトルの通り、働き始めてからの5ヶ月間について書かせていただきます。
研修で回る科の順番は人によって異なりますが、私は呼吸器内科、循環器内科、血液内科の順に入職してからは内科をローテーションしています。
呼吸器内科では右も左もわからない中、病棟での業務を教えていただきながら試行錯誤の日々でした。病棟業務では患者さんのルートを確保するという仕事がありますが、実際に患者さんのルートを取る前に同期で何度も練習し合います。
当時、一緒に呼吸器内科を回っていた優秀な同期のＴさんと練習をしていた際、能ある鷹は血管を隠すのではないかと言うほど血管が出にくく、日々失敗しては彼女の手にあざが増えていき、針を刺すのが怖いという悪夢の日々（お互いにとって）を過ごしておりましたが、今では人並みに出来る様になり一安心しています。Ｔさん、その節は本当に有難うございました。

循環器内科ではカテ番という当番があり、緊急カテーテルがある際は研修医にも連絡を貰えるシステムとなっており、命を救う現場を何度も目の当たりにしました。
心電図上明らかに上昇していたSTが血栓吸引やバルーン、ステント留置などの手技によって基線に戻っていく様子は何度見ても感動を覚えました。
また、循環器内科といえば心エコーと飛び付きたくなっていたときに指導医の先生から「心エコーを学ぶよりもまずは心電図を読めることが基本であり大切」と教えて頂き、同期と心電図を読む練習を繰り返した結果、心電図に対する苦手意識が無くなり、まずは心電図を読みたいと思うようになったことも大きな収穫でした。

そして現在は血液内科を回っています。私は学生時代に市民病院の血液内科に病院見学と実習に行き、移植治療を含め行われている医療水準の高さと雰囲気の良さに魅力を感じ、この病院で働きたいと強く想いマッチングを受けたため、今憧れの血液内科で研修できている毎日がとても刺激的で充実しています。
学生時代には学ばなかったような珍しい疾患の診断から治療までの流れをリアルタイムでみることもでき、先生方の熱意とプロフェッショナリズムを目の前で感じることができています。
日々患者さんのお部屋での診察時、患者さんの症状が少しずつ改善していく様子を拝見できるのはとても幸せなことと感じています。化学療法が始まって少し経過すると様々な副作用が出てきますが、上級医の先生方のように治療にあたるには何もかもが不足している現状ではありますが、研修医として自分の出来ることに責任を持って寄り添って行きたいと思っています。

横浜市立市民病院での研修は、とても丁寧に指導してくださる先生方、優しく頼りになる研修医の先輩、普段は笑い合い、いざ大変な時には助け合える同期、新しい建物と研修環境がとても良く、自分のやる気次第でとても多くのことが学べる場だと感じています。私も2年間の研修で研修医をやりきったと言えるように邁進していきたいと思っています。

最後になりますが6年生の方を中心に、マッチングを含め、部活動など多くの制限の中で大変な日々を送られていると思います。
少しずつ社会全体が落ち着いていくことを心から願っております。
病院見学でお会いした際や来年春から一緒に働く際などお話しできることを楽しみにしています。
長文失礼致しました。

初期臨床研修医　1年
O

血液内科の先生方と写真をとっていただきました！前列右端が私です。