横浜市立市民病院

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診療科・部門

放射線診断科

診療科紹介

勝俣 康史 勝俣 康史 医師

当院の診断用医療機器としては、64 列 MDCT が 1 台、16 列 MDCT が 2 台(1 台は救命救急センター)、1.5TMRI が 2 台、PET-CT が 1 台、SEPCT が 2 台、血管撮影装置が 2 台あります。放射線診断科の主な業務は、CT、MRI、RI の検査実施と読影、および血管撮影です。検査は診断科医師 5 名、診療放射線技師 37 名、看護師、看護補助者、事務、トランスクライバーなど種々の職種がチームとなって施行しています。
翌診療日までにはほとんどの症例の読影が行われています。週末に施行される救命救急センターの CT は重症例も多いため、土日に専門医が交代で読影にあたり、24 時間以上未読のままにならないようにしています。ゴールデンウィークや年末年始など休日が続く場合も、読影のために出勤しています。
血管撮影は、主に腹部や骨盤領域について施行しています。当科では、日本医学放射線学会の診断専門医が 5 名在籍しており、市中病院としては充実した陣容と言えます。日本核医学会専門医、PET 核医学認定医もおります。

  • 私たちが検査を行い、報告しているのは、次の検査です。
    CT、MRI、RI(シンチ)、PETおよび血管撮影やX線写真の一部です。頭のてっぺんから足の先まで、文字通り全身が診断の対象になります。
  • 主治医が知りたいことを、正確、迅速に調べるために検査計画を立てます。
    例えばCTでは撮影範囲、撮影断面の厚さ、造影剤使用の必要性、造影剤注射後の撮影タイミングなど、一見同じように思える検査でも患者さんごとに細かく変えており、オーダーメイド的な検査を行っています。検査室では、受付、看護師、放射線技師、画像診断医がチームとして働いています。実際に検査機器を操作したり、患者さんを検査台に案内するのは放射線技師ですが、画像診断医は撮影の方法を指示し、検査が順調に行われるように気を配っています。
  • 患者さんの負担の少ない検査を行います。
    画像診断にはさまざまな検査があり、検査を多く行えば情報は増えますが患者さんの負担(精神的、肉体的、経済的)を考えると望ましいことではありません。画像のプロとして治療方針を決めるのに本当に必要な情報を最小の負担で得るのが、私たちの仕事です。
  • 検査の際に造影剤などの検査薬を注射します。
    他の薬剤に比べて副作用は非常に少ないですが、ごく稀に嘔気、嘔吐、血圧低下などが起きることがあります。危険を少しでも避けるために、検査前にはいろいろな質問させて頂きます。煩わしいかもしれませんがどうぞご協力ください。
  • 検査が終わると、得られた画像をモニターで見ながら報告書を作成します。
    これが最も時間がかかる大切な業務です。外来や病棟にある装置よりも高性能なモニターを5~6面使って診断します。過去の画像や血液検査なども参考にします。判断が難しい場合は、次にどの様な検査が必要か、あるいはすぐに手術を行った方がよいか、など治療にも踏み込んで主治医と相談します。
  • 血管撮影という技術を用いて、患者さんの治療します。
    がんを栄養する動脈に抗癌剤や塞栓物質を注入したり(動注、塞栓術)、出血している動脈を閉塞させたり(塞栓術)するIVRという業務も行っています。手術に比べて患者さんの負担が少ないので、状態が悪い場合にも行うことができます。

詳しい紹介は、こちらをご覧ください。

外来のご案内

当科は中央部門であり、直接患者さんを診察する外来はありません。画像に関するセカンドオピニオンなどは、該当する科を経由して依頼を受けています。
高額医療機器の共同利用に関しては、患者総合サポートセンターやオンライン予約システムC@RNA Connect を利用して予約を受け付けています。

実績

CT 30,359件 (予約外の緊急検査は平均22 件/ 日)
MRI 9,322件 (予約外の緊急検査は平均5 件/ 日)
RI 3,229件  
PET-CT 1,229件  
血管撮影 87件  
肝腫瘍関連 56件  
BRTO 10件  
PSE 7件  
その他 14件  
CT ガイド下ドレナージ 10件  

検査の予約待ち日数はCT では1 週間、MRI では2 週間ほどありますが(検査内容により異なります)、
上記のように急患に対しては予約外で対応しています。PET-CT の予約待ち日数は1 日~ 4 日です。
画像診断管理加算2 を取得しており、CT、MRI、RI、PET-CT に関しては、翌診療日までに診断専門医が95.5 ~ 98.8%の読影を完了しています。
また、数字には表れませんが、読影室には毎日多くの主治医が画像のコンサルトに訪れています。

医師紹介

担当医師一覧
外来担当医師一覧はこちら
勝俣 康史(カツマタ ヤスシ) 部長
卒業年:
昭和55年
専門:
画像診断
取得資格:
日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本核医学会専門医、PET核医学認定医
大越 隆文(オオコシ タカフミ) 部長
卒業年:
昭和58年
専門:
画像診断
取得資格:
日本医学放射線学会放射線診断専門医
輕部 美佐子(カルベ ミサコ) 部長
卒業年:
平成10年
専門:
画像診断
取得資格:
日本医学放射線学会放射線診断専門医
鳥井 郁雄(トリイ イクオ) 医長
卒業年:
平成12年
専門:
画像診断
取得資格:
日本医学放射線学会放射線診断専門医
今野 瑠奈(イマノ ルナ) 医師
卒業年:
平成21年
専門:
画像診断
取得資格:
日本医学放射線学会放射線専門医
マンモグラフィ読影認定医

放射線診断科Q&A

CTとは
画像

Computed Tomographyの略です。
X線装置が体の周囲を回転しながら撮影し、寝ているだけで体の輪切りの画像(tomography)をコンピュータが計算して作成します。
検査時間は部位にもよりますが、10~15分ほどです。 詳しくは画像診断部のページへ

MRIとは
画像

Magnetic Resonance Imagingの略です。
強力な磁石を用いて体内の水素原子核の状態を共鳴現象(Magnetic Resonance)を利用して画像化します。
X線は使わないため、放射線被曝はありません。
仰向けに寝ていただければ、いろいろな方向からの体の輪切りの画像を撮ることができます。
痛みなどありませんが、検査時間が20~60分ほどかかること、狭いトンネル状の装置に入ること、大きな音がするのが欠点です。
また、体内に金属があると危険な場合がありますので、検査前に確認させていただきます。
CT、MRIそれぞれに得意とする分野があるので、病気の種類や部位により使い分けることが必要です。 詳しくは画像診断部のページへ

造影剤について

CTやMRIでの造影検査の際に主に静脈注射する薬です。
造影剤を用いなくても十分な場合も多いですが、病気の種類によっては、診断やその広がり、活動性を知るのに大変有効です。
ただし、頻度は少ないですが副作用もありますので、その必要性や危険性を患者さんに十分理解していただくため、使用に先立って、説明同意書をお渡ししています。
お手数ですが、よくお読みになり、署名のうえ、検査当日お持ちください。
不安があったり、気が進まなければ造影剤は使用しませんので、当日、検査担当者にお伝えください。
また、問診結果により、造影剤を使用しない場合もあります。

PET-CTとは

PETはPositron Emission Tomographyの略です。FDGという検査薬を注射するとブドウ糖を多く消費する悪性腫瘍に取り込まれ、そこから陽電子Positronを放出します。更に二次的に発生するガンマ線を体外のカメラで撮影することで、悪性腫瘍の診断をしたり、広がりを診断します。
この装置に更にCTを結合させたものが、PET-CTで、PETとCTの画像を重ね合わせて表示することにより、診断精度を上げることができます。
PETの利点は一度の検査でほぼ全身の検査が可能なこと、特定の腫瘍でなく種々の悪性腫瘍で陽性になることが挙げられます。
今日ではがん診療にはなくてはならない機器と言えます。

画像診断についてのよくある質問

Q1:主治医から造影CTをするように言われましたが、造影剤の副作用が心配です。
A1:造影剤による副作用のうち、入院が必要になるような重篤なものは0.04%と極めて低い発生率ですが、副作用の出現をあらかじめ予想することは困難です。前回の造影CTで副作用がでたり、喘息がある方では少しリスクが増えますので、事前に問診させて頂いています。万が一、副作用が発生した場合はマニュアルに従って適切な処置を迅速に行います。病気を診断して治療につなげるためには造影がどうしても必要な場合もありますので、不安な方は主治医とよくご相談なさってください。検査当日も決心がつかない場合は、CT室のスタッフにお話ください。

Q2:CTやX線撮影など、何回も行っていて被曝が心配です。
A2: 胸部X線撮影での被曝は殆ど心配ありません。CTではX線撮影に比べると被曝が多いですが、数回の撮影ですぐに発癌のリスクを心配する必要は全くありません。さらに多くのCTを撮ってもそれによる発癌の危険率は現に治療の対象となっている病気のリスクに比べれば非常に少ないものです。被曝は最小限にすべきなのは当然ですが、早く病気を治すために適切にCTを利用するのは最終的には患者さんの利益になると思われます。

Q3:PET-CTでがんの検診はできますか。
A3:PET-CTでは、がんの形態を見るのではなく、エネルギーとしてのブドウ糖の消費が盛んな場所を示す検査です。従って、一種類のがんだけでなく全身の種々のがんを一度に調べることができます。検査自体にはつらい点はなく、検診には適した検査と言えますが、胃がんや肝臓がん、腎がんなどPETが不得意ながんもあります。これらに対しては内視鏡や血液検査なども組み合わせる必要があるので、、十分な説明を受け、納得されてから受診ください。当院でも、がん検診センターでPET検診を受け付けていますのでご相談ください。

Q4:CTやMRI、骨シンチなどいろいろな検査を受けるように言われましたが本当に必要ですか。
A4:CTはX線の体内での吸収の差を画像にしています。MRIは磁力を用いて水素原子核のエネルギー放出の状態を画像化しています。骨シンチは骨を作る細胞が活発に活動している場所に検査薬が集まります。それぞれ、全く異なる原理の検査なので、他の代用が100%できるわけではありません。患者さんの症状や検査データなどから、主治医はもっとも早く診断できるように検査を組み合わせます。典型的な画像でないと一つの検査では診断できずに他の検査も行うこともありますが、正確な診断が必要なためです。疑問な点は、主治医にお聞きください。